Levin Minnemann Rudess / LMR を聴いてみました

トニー・レヴィン、マルコ・ミネマン、ジョーダン・ルーデスの3人によるプロジェクトのアルバム「>Levin Minnemann Rudess / LMR」、最初の予定より少し遅れて9月18日に届きました。

Levin Minnemann Rudess / LMR

CDとDVDの2枚組なのですが、DVDの方には 24bit/48KHz のハイレゾ音源がWAV形式で入っています。これを iTunes に取り込んで、Apple ロスレスファイルを作りました。なので、実はCDはパッケージから取り出してもいませんw

ELPのような、キーボード、ベース、ドラムの3人編成なのですが、ELPというよりは、Liquid Tension Experiment や Portnoy, Sheehan, MacAlpine, Sherinian (PSMS) のようなフレーズがガンガン響くプログレメタル風のサウンドです。ギターはありませんが、その分はトニー・レヴィンのスティックが活躍します。この手のバンドが好きなら、気に入ると思いますよ。

予約が始まってすぐに、発売元の Lazy Bones に注文してあったのですが、Burning Shed でも手に入るようです。せっかくアマゾンにページも出来たのに、入手困難っぽい扱いなのが残念。米国アマゾンでも扱っています。良いアルバムなので iTunes Store や Amazon MP3 で扱ってほしいですね。

2006年のアマゾン・ビンボー

今年はまだ「アマゾン・ビンボー」といえるくらいCDやDVDを買っていますが、ネット経由で直接データーを通販する「配信」か主になってしまう日も近いでしょうね〜、などと思いつつ、今年印象に残ったアルバムを順不同で。

(1) Pat Metheney Group / The Way Up Live

Pat Metheney Group / The Way Up Live DVD

昨年出たアルバム「ウェイ・アップ」も素晴らしかったですが、映像付きのライブで聴くとさらに圧巻です。

実際に買ったのは、Blu-ray と HD DVD の方です。結局、両方買ってしまいました(^^; 画像はどちらのディスクでもMPEG2が収録されていますから、同じものなのだと思いますが、とてもクリアで美しい映像です。音に関しては、どちらのディスクもリニアPCMステレオと、DTS-HD5.1を収録しています。これも同じものだと思います。ドリビー・デジタルだけは、Blu-ray が DD5.1 なのに対して、HD DVD はドルビー・デジタル・プラス5.1を収録している所だけが違います。

今のシステムだとリニアPCMかDTSを選んで聴くことになりますが、DD+やDTS HDをフルに聴く環境が整う日が楽しみです。

(2) Robert Fripp / Exposure のリマスター盤

Exposure: Special Edition

クリムゾン関係のリリースは、DGM Live! でリリースされた過去の音源、そしてサウンドスケープも含めて聞き所も沢山合ったのですが、やはり極めつけは最初のソロアルバム「エクスポージャー」のリマスター盤の発売だったと思います。

リリースされて聴いてみたら、微妙に編集やバランスの異なるエディションの2枚組。通常、リマスター盤が出ればその前の盤は処分してしまうのですが、なぜか旧盤とも微妙に異なるバランス。結局、CDが1枚増えてしまいました(^^;

####(3) [Porcupine Tree / Arriving Somewhere..](http://modelrr.net/taksblog/archives/2006/09/porcupine_tree_19.html)

Porcupine Tree / Arriving Somewhere..

今年一番カッコ良かったライブDVDです!今年はバンドのCDも全て集めて聴きましたし、ホント熱中しましたね。日本公演は都合が合わずに行けなかったのが残念ですが、来年の新作そして再来日を期待しています。

####(4) [The Flower Kings / Instant Delivery](http://modelrr.net/taksblog/archives/2006/07/the_flower_king_7.html)

The Flower Kings / Instant Delivery

今年の記事を見直していて、このDVDの感想を書いていなかったことに気がつきました。

ポーキュパイン・ツリーのDVDとは対照的に、コンサートの模様をシンプルに撮影した映像ですが、演奏自体が良いこともあり、その演奏の良さを素直にとらえたライブになっています。なかなか日本では見る機会がないバンドではありますが、そのライブを堪能できる映像ですね。フラワー・キングスもCDは新しい方をだいぶ聴いたので、来年には初期のアルバムも聴いてコンプリートしそうです。

####(5) Transatlantic / SMPT:e / Bridge Across Forever

Transatlantic / SMPT:e
Transatlantic / Bridge Across Forever

知っている人には今頃と言われそうですが、フラワーキングスを聴いて、あらためてトランスアトランティックを聞き直してみました。

実は、CDは出てすぐに買っていたのですが、なぜかろくに聴きもせずに放置していたようです。あらためて聴いてみると、すごく良い演奏です。もう新たにアルバムが出たりする機会もなさそうですが、ライブDVDもそのうち見てみようと思っています。

####(6) [The Tangent / A Place in the Queue](http://modelrr.net/taksblog/archives/2006/02/the_tangent_a_p.html)

A Place in the Queue

多分食わず嫌いだった若手のプログレバンドに今年開眼するきっかけになったのがこのアルバムです。やよいさんのブログ TOO MUCH LUGGAGE の「The Tangent, “A Place in the Queue”」で紹介されていたのがきっかけで聴いたのですが、これが予想以上に良いアルバムでした。すぐに3枚出ているタンジェントのアルバムを全て聴いて、それから人脈をたどってフラワー・キングス、そして他のメンバーのソロといろいろ聴くようになりました。食わず嫌いだったトランスアトランティックを始め、新しい音楽にいろいろ出会えるきっかけになった素晴らしいアルバムです。あらためて、記事を書いてくれた やよいさん にも感謝したいです。

####(7) [Bruford / Rock Goes To College](http://modelrr.net/taksblog/archives/2006/10/bruford_rock_go_1.html)

ブラッフォード / ロック・ゴーズ・トゥ・カレッジ

これも、まさか正規盤でリリースされることがあるとは思いませんでしたね。画質も音質もとても良くて楽しめるライブDVDでした。今年はライブDVDの当たり年だったかも。

(8) 交響詩篇エウレカセブン

交響詩篇エウレカセブン 13

テレビの放送そのものは今年の3月まででしたが、そのあとからDVDで見ました。ロボットもののアニメなのですが、戦争や世界のあり方を問う視線に、少年少女の心の動きと成長を絡めて、興味深いストーリーになっていたと思います。

前作の「ラーゼフォン」も名前は聞いたことはあっても未見なのですが、これにも興味がわいてきました。

(9) Battlestar Galactiva – Season 2.5 のDVD

Battlestar Galactica - Season 2.5 (2005)

Season 2 のDVDが出たあと、続きを待ちきれずに iTunes Store で番組を買って見たシーズン2でしたが、このころの iTS は画素数もあんまり多くなく、画質に満足できなかったので結局DVDを買いました。

シーズン3は、やはり iTS から買って毎週見ています。テレビドラマとは思えない面白さです。

しかし、番組提供側の思惑に基づく妙な国境の縛りは廃止して、もっとスムーズに番組を見られるようにしてもらいたいものですね。

(10)Dr. DACiPod Hi-Fi

Apple iPod Hi-Fi

これまで、iTunes/iPod を使いながらも、やはり音質には今ひとつ満足できず、やはり CD/SACD/DVD-Audio が中心と思っていました。iPod はカーステレオや移動中に聴くにはいいですが、やはり音に向かい合う時には今ひとつという感じでしたし、マックのアナログ出力から得られる音も同様でした。

しかし、インテルマックになってからマックの音声出力がデジタルでも得られるようになりました。デジタル入力を持つ Dr. DAC というヘッドホンアンプを使うことで、まずまず満足できる音が得られるようになりました。また、Air Mac Express のデジタル出力を直接入力できる iPod Hi-Fi というスピーカーも出ましたが、この音もスピーカーのサイズに比べれば信じられないくらい広がりのある音が得られます。

この二つを入手したことで、アナログのアンプとスピーカーという組み合わせとは決別することにしました。音の絶対的クオリティという面では弱体化は否めないのですが、やはりスペースファクターとかける手間を考えると、Dr. DAC と iPod Hi-Fi という組み合わせでも十分と思っています。

というわけで、今年はオーディオシステムがデジタル化した年でもありました。CDも、もう収集の対象ではなくなり、単に iTunes でリッピングするための媒体に成り下がったということでもあります。リッピングした後は、よほど愛着のあるCD以外は処分をはじめています。

●ESI Dr.DAC

iPod Hi-Fi

(番外) HD DVD と Blu-ray

HD(ハイディフィニション)クオリティのテレビを買ってからずっとDVDの画質には不満、そして地上デジタル放送の画質の汚さに失望していたのですが、ようやく HD DVD と Blu-ray の映画がこの秋から本格的にリリースされるようになりました。

Blu-ray のプレイヤーには Playstation 3、HD DVD のプレイヤーには XBOX360 + HD DVD ドライブを使っていますが、画質や操作性には特に文句はありません。音を収録している新フォーマットに対応した新世代のAVアンプが出て、映画や音楽のソフトが充実してくるのが楽しみです。

PLAYSTATION 3(20GB)

Xbox 360コアシステム
Xbox 360 HD DVD プレーヤー

改めて今年を振り返ってみると、昨年から入れ込んでいたポーキュパイン・ツリーに加えて、フラワー・キングスに熱中した年だった気がします。

今年も読んでいただいてありがとうございます。来年も良い年でありますように。

Carly Simon / Into White

カーリー・サイモンの新作「イントゥ・ホワイト」か、来年2007年の1月2日に発売予定です。

Carly Simon / Into White

アルバム「ノー・シークレッツ」に収録されている、大ヒットした「You’re So Vain」の印象が強い彼女ですが、80年代〜90年代はあんまりぱっとしなかったですね。もっとも、007の主題歌「Nobody Does It Better」は良かったですけれど。昨年(2005年)に発表した前作「ムーンライト・セレナーデ」でスタンダードナンバーを歌いこなして注目を集めているようです。この「イントゥ・ホワイト」はもう少し新しめの曲をカバーしているようで、なじみの曲が沢山入っているようです。久しぶりに、カーリー・サイモンの歌声を聞いてみようと思います。

Carly Simon / No Secrets
Carly Simon / Moonlight Serenade

上原ひろみ / タイム・コントロール

上原ひろみの新作「タイム・コントロール」が、2月21日発売予定だそうです。CDJニュースより。

上原ひろみ / タイム・コントロール

今度は、ギターも加わった4人編成だそうです。音楽の幅が広がりそうですね。

日本盤がとりあえず先行販売だそうですが、テラークから出る SACD を待った方がイイかも。

ASIA / Live at Shepherd’s Bush Empire

再結成したエイジアのUK公演を収録したCDがネットで通販されることを、ASTRALPHASIA – プログレ日記さんの「オリジナルエイジアのライブCDがリリース!」で知って注文したのですが、そのCDが届きました。

ASIA / Live at Shepherd's Bush Empire

曲目解説については、同じASTRALPHASIAさんに詳しい紹介記事が既に掲載されています。

– [ASIA / Live at Shepherd’s Bush Empire (その1)](http://plaza.rakuten.co.jp/astralphasia/diary/200612170000/)
– [ASIA / Live at Shepherd’s Bush Empire (その2)](http://plaza.rakuten.co.jp/astralphasia/diary/200612180000/)

その記事にも載っている右の写真ですが、これをカラープリンターで小さく印刷したものが紙ジャケットに貼付けてありました。全体として、昔のブートレッグLPを縮小してCD盤にしたかのような雰囲気です。まあ、オフィシャルブートということですから、意図的にそうしたのかもしれません。ELPの、マンティコア・ヴォールツなんかも、昔の海賊盤風でしたよね。CDは2枚組なのですが、ジャケットも二つ入っていて、それぞれに曲目を印刷した小さなシールが貼ってあります。

音質は、いかにもサウンドボードから録音したというものです。観客の拍手も入ってはいますが、主に楽器の音がオンマイクで収録されています。録音後に手はあまり加えていないという雰囲気ですので、バンドメンバーがどんな音を出していたかはよくわかります。

オフィシャルサイトでも、この公演を含むオフィシャルブートCDの販売を行うようですね。1月10日から予約を受け付けるとあります。また、2007年中頃には、これらの音源を基にしたベストテイク集をリリースする予定もあるようです。手を加えて公式ライブ盤に仕上げてくれると良いですね。3月の日本公演のライブをリリースする話もあるようですし、あわせて楽しみです。

– [Official Reunion Site:: The Four Original Members of Asia](http://www.originalasia.com/)

Steve Howe’s Remedy / Elements

来年3月には再結成エイジアで来日するスティーブ・ハウが、2003年に発表したアルバム「エレメンツ」を聴いてみました。

Steve Howe's Remedy / Elements

ドラムとキーボードを息子が務める親子バンドです。以前、ライブDVDを見たのですが、その時にはずいぶんリラックスしてのびのびとギターを弾いているなぁと思いました。今度、スタジオアルバムを聴いてみて、意外とジャズやスタンダード・ナンバーの雰囲気をとらえた曲が多いのに気がつきました。若い頃に親しんだ音楽のエッセンスをとらえた曲のような雰囲気です。こういうのも意外とイイかも。

eMusic や iTunes Store にも載っています。

– [Steve Howe’s Remedy / Elements](http://www.emusic.com/album/10967/10967417.html)  eMusic.com

Bryan Ferry / Dylanesque

ブライアン・フェリーの久々の新作「ディラネスク」が来年3月5日に発売になるそうです。CDJニュースから。

日本ではソロの人気はいまいちなようですが、イギリスではすごい人気です。94年には、ロンドンのハマースミス・オデオン(既に、名前は変わっていましたが)が3日間連続ソールドアウトでしたから。

スタンダード集を経て、さらに渋い魅力を増してくれていそうで楽しみです。

もうアマゾンには予約ページができています。Amazon UK から買うのがよさそう。

Bryan Ferry / Dylanesque

Tommy Bolin / Whips and Roses / Whips and Roses II

トミー・ボーリンのアーカイブから、今年になった発表された「ホイップス・アンド・ローゼズ」「ホイップス・アンド・ローゼズ2」を聴いてみました。「鞭とバラ」ですね。

ソロアルバムの「ティーザー」を作っていた頃のセッションというか、デモテープが元の音源のようです。

トミー・ボーリンが参加した唯一のアルバムである、ディープ・パープルの「カム・テイスト・ザ・バンド」は、一般的には不評のようですが、先入観を捨てて聞けば、ファンキーなハードロックを作ろうとした面白い試みだと思います。トミー・ボーリンの細かいフレーズがいっぱい入ったギターもいい味を出していました。

あのギターを期待して聴くと、ティーザーはちょっと歌ものにより過ぎていて、ギターがあまり聴けず不満がありました。しかし、この「鞭とバラ」の2枚は、スタジオセッションということもありギター弾きまくりのブルージーなインストゥルメンタル曲が沢山入っています。カム・テイスト・ザ・バンドにも通じるようなギタープレイが満喫できて満足です。トミー・ボーリンのギターが良いと思っている人にはお勧めのアルバムだと思います。

それにしても、カム・テイストの方は、リマスター盤とか、30周年記念盤とか出ませんね〜。喜んで買うのに。

Tommy Bolin / Whips and Roses
Tommy Bolin / Whips and Roses II

トミー・ボーリン / ティーザー
ディープ・パープル / カム・テイスト・ザ・バンド(紙ジャケット仕様)

The Enid / In the Region of the Summer Stars / Aerie Faerie Nonsense

ウエットン・ダウンズの「ルビコン」を買おうと久しぶりに立ち寄ったレコード屋で目についた、エニドのファーストアルバム「イン・ザ・リジョン・オブ・ザ・サマー・スターズ」と、セカンドアルバムの「エアリー・ファエリー・ナンセンス」を買ってみました。

どちらも初めて聴いたのですが、ロックと言いながらもとてもクラシックっぽい演奏です。メロディーラインやアレンジを聴けばクラシックそのものですね。歌が入っていないのもそう感じさせる理由なんでしょうね。3枚目、4枚目はすでに誰かに買われた後だったのですが、さらに探して聴いてみようかと思わせるユニークな音楽です。

日本盤を買ったのは久しぶりですが、英国盤を買っても値段は変わらないようです。下に載せたジャケット写真は英国盤再発のもので、日本盤はオリジナルジャケットだそうです。

イン・ザ・リジョン・オブ・ザ・サマー・スターズ
エアリー・ファエリー・ナンセンス

銀河ヒッチハイク・ガイド (Blu-ray Disc)

映画「銀河ヒッチハイク・ガイド」のブルーレイ盤を見てみました。

銀河ヒッチハイク・ガイド (Blu-ray Disc)

プレイヤーはPS3でD4接続のテレビで見ているのですが、以前見たことのあるDVDに比べるとやはり色の綺麗さは圧巻です。どの色も透明感があって、細部までクリアーに見えます。アップになった時の俳優の肌のつやや眼の色までもよく見えます。最後の工場のシーンも奥行きある色表現が圧巻。

MPEG4/H.264収録されているディスクを初めて見たのですが、チャプタ−1にはノイズが沢山載っています。PS3のデコーダーのバグだそうですが、早く直してほしいものです。

音は640Kbpsドルビーで聴いたのですが、やや音が良くなったように感じられました。PCMサラウンドで聴いてみたくなります。これまで日本語吹き替えには興味が無かったのですが、DTS収録されているので聴いてみたくなりました。

こんなに綺麗に見られるのならば、スター・ウォーズ、スタートレックやマトリックスの発売が楽しみです。

アマゾンだと、予約でなくても25%引きしています。値段はやはりDVD並みに下がることを期待したいところです。