2005年のアマゾン・ビンボー

今年もあと数時間となりました。2005年のエントリーを見ながら、今年印象に残ったアルバムを順不同で。

####(1) DGM Live! 「Casino, Asbury Park, New Jersey 1974.06.28」

今年一番の衝撃は、やはり[DGM Live](http://www.dgmlive.com/) でライブ音源の販売を始めたことと、ここで公開された[アズベリー・パーク](http://www.dgmlive.com/archive.htm?artist=5&show=419)です。

今年は、iTunes Music Store が日本でも始まったり、ソニーBMGのCCCDにはスパイウエアが仕込まれていることが明らかになるなど、音楽ビジネス関係の話題が多かった年だと思います。そのなかでも、P2P ファイル交換システムの一つである BitTorrent を使って、ロスレス(可逆圧縮)形式の FLAC で、ミュージシャン自身が音楽配信を始めたというのは画期的なことだと思います。

つい、発表された音源は全部購入して散財してしまいましたが、来年も興味深いリリースが続きそうな気がします。音楽プロダクションの重要性はさらに増すと思いますが、その一方で、CDやレコード会社なんてもう不要になりましたね。

– [Casino, Asbury Park, New Jersey 1974.06.28 – DGM Live!](http://www.dgmlive.com/archive.htm?artist=5&show=419)

USA

####(2) Porcupine Tree の Deadwing
昨年、インターネットラジオの「Starstream」で耳にして印象に残った Porcupine Tree でしたが、今年になってリリースされた「デッドウイング」はとても気に入りました。今年は、過去に発表されたアルバムもかなり買いそろえ、よく聞きました。アルバムを選ぶにあたっては、SWJPBO さんが大変参考になりました。最近、カタログも完成したそうですし、また見せてもらってアルバムを探そうと思います。

Deadwing

####(3) Kate Bush の新作「Aerial」

ケイト・ブッシュの本当に久々の新作「エアリアル」もリリースされました。話題のアルバムだけに、やはり賛否両論を呼びましたね。地味ではありますが、より深みを増した音世界を構築していると思いました。

Kate Bush / Aerial

####(4) David Bowie の「Live」と「Stage」再発

長らく廃盤状態だったデヴィッド・ボウイのライブアルバム、「ライブ」と「ステージ」が、リマスタリング+曲追加で再発になったのは嬉しかったです。

  • David Live 輸入盤CD、アマゾンから
  • David Live CD、Amazon UKから
  • Stage 輸入盤CD、アマゾンから
  • Stage CD、Amazon UKから

David Live
Stage

####(5) Live 8 で4人そろったピンクフロイド

デヴィッド・ギルモアのバンドという色彩を強めたピンク・フロイドと、ソロになったロジャー・ウォータースとに分裂しているフロイドですが、ライブ8をきっかけにしてロジャーが合流してコンサートに出演しました。94年以来活動停止状態にあるフロイドですが、これをきっかけにして何か動きがあるかもと期待してしまいます。

少なくとも、ギルモアのソロはリリースされるそうですから、ライブアルバム「パルス」の再発とともに来年の楽しみですね。

LIVE 8 (初回出荷限定価格) Live 8 Dvd Live 8
日本
リージョン2
NTSC
米国
リージョン1
NTSC
英国
リージョン2
PAL

####(番外) ついにビデオ対応になった iPod

iPod nano も衝撃的でしたが、やはり一番使っているのは 60GB のビデオ対応 iPod です。よく聴くアルバムを全て収容できる便利さもありますが、これに加えてミュージックビデオや録画したテレビ番組、ビデオ・ポッドキャスティングを見ることができるのは楽しいです。今年はCDが不要になった年でしたが、来年はポッドキャスティングのおかげでテレビ・ラジオ放送が不要になる年ではないでしょうか。

ipod_468-60.gif

Apple iPod 60GB ホワイト

Apple iPod 60GB ブラック

それでは、みなさんよいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。

Robert Fripp / Love Cannot Bear [Soundscapes – Live in the USA]

ずっと前にDGMにオーダしてあった、ロバート・フリップのアルバム「ラブ・キャンノット・ベアー」がようやく届きました。一緒にオーダーした、キング・クリムゾン・ジャズ・トリオのアルバム入荷が遅れたのが、発送が遅れた原因のようです。

それはともかく、公式に発売されたアルバムとしては、久々のサウンドスケープです。DGM Live! からリリースされた3枚のアルバムを先に聞いてしまったあとではありますが、やはり近年の音楽性を反映させた進歩が感じられます。

特に、このアルバムは最近の演奏だけではなく、1983年から2005年までの幅広い時期の演奏からセレクトされているのですが、1995年の録音である「Midnight Blue」や、1997年の録音の「On My Mother’s Birthday」は、やはりダブル・トリオ期を思わせる演奏になっているところが興味深いです。また、表題曲の「Love Cannot Bear」にはボーカル!?も入っていますが、これも最新作の「パワー・トゥー・ビリーブ」を思わせる演奏になっています。収録されている中では一番古い、1983年の「Easter Sunday」は、やはり時代を思わせる音なのですが、普通のギターのメロディーが入っているのもオッと思わせるものがあります。やはり、ちゃんと編集した正規に発表するアルバムだけあって、一段高い音楽性を感じさせるものがあります。

Love Cannot Bear [Soundscapes - Live in the USA]

Patti Smith / Horses のレガシー・エディション

ストレンジ・デイズ誌の今月号の特集を見て、パティ・スミスの「[ホーセズ・レガシー・エディション](http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BV7TBQ/gattangotton-22)」に興味を持ちま
した。

このレガシー・エディションは、2005年6月25日のロンドン・アルバートホールの再現ライブと対になった2枚組だそうです。

プログレ小僧だった私は、パンクにはあんまり興味が持てなかったのでだいたい無視していたのですが、あとから見ればパティ・スミスとか聞いても良かったですよね。改めてジャケット写真を見ても、このかっこよさはスゴいです。米国アマゾンは白黒写真ですが、日本アマゾンはなぜかセピア色と色調も異なりますね。

試聴は、iTMS US が音が良いです。

– [Patti Smith / Horses (Legacy Edition)](http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=86940346&s=143441) iTMS US

ホーセス[レガシー・エディション]
Horses

Rainbow / Live in Munich 1977 の DVD 届きました

レインボーの「[ライブ・イン・ミュニック1977](http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BV7SOE/gattangotton-22)」が届きました。日本語ならば、ミュンヘンと書くべきか。

2枚組で、1枚目にはライブがノーカットで収録されているそうです。さすがに正規版なので、画質、音質とも結構良いです。画面が暗くなったときに現れる横縞までは消えていませんが、それでも画質も結構良いです。音は、DTS5.1chで収録されています。ずっと昔にNHKで見た、ヤング・ミュージック・ショーを思い出しますね。リッチー・ブラックモアの若々しい演奏姿が見られます。

あの頃は、NHKも面白い番組をやっていたのに。最近は、視聴者に見放されまいとあせっているんでしょうけれど、かいま見る限りでは「クダらない」から「痛いTV局」の域に入ってきている気がします。地上波のアンテナを外してしまって、テレビを見ない(見られない)私には関係のない話ですが(^^)。

DVDに話を戻すと、2枚目にはプロモ映像と称する映像が3曲入っています。いずれも、演奏はスタジオ盤そのままで演奏している振りをしているだけのようですが、ロニー・ジェイムス・デュオのボーカルだけはスタジオで歌った音声がそのまま入っている、スタジオライブ風の演奏風景です。ちょっと面白いかも。

あと、レインボー/パープルのマネージャー、それからベースを担当したボブ・デイズリーのインタビューが入っています。それから、ブラックモアズ・ナイトのディスコグラフィも。

このDVD、日本の企画なのかどうかはよくわかりませんが、まだ海外盤の予定は無いようですね。定価6090円と言われると引いてしまいそうなくらい高価なのですが、つい買ってしまいました(^^;

7&Y だと15%引きです。

– [RAINBOW Live In Munich 1977](http://click.linksynergy.com/fs-bin/click?id=3ULHYfJxzmg&offerid=97337.463535988&type=10&subid=) 日本盤DVD、7&Yより

アマゾンは20%引きです。いまのところは、こちらの方が安いですね。私もアマゾンから買いました。

– [RAINBOW Live in Munich 1977](http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BV7SOE/gattangotton-22) 日本盤DVD、アマゾンより

Ritchie Blackmore’s RAINBOW Live in Munich 1977

入っていた宣伝によれば、来年にはディープ・パープルの「マシン・ヘッド・ライブ1972」(「[スカンジアビアン・ナイツ](http://modelrr.net/taksblog/archives/2005/11/deep_purple_sca.html)」と同じものでしょうね)と、「%5Bカリフォルニア・ジャム%5D(http://modelrr.net/taksblog/archives/2005/12/deep_purple_liv_7.html)」の日本盤発売が予定されているそうです。

David Gilmour のスタジオライブ曲ダウンロード

ピンク・フロイドのファンサイトである [Brain-damege.co.uk のニュース](http://www.brain-damage.co.uk/news/0512231.html)から。ギタリスト、というか実質的リーダーのデヴィッド・ギルモアの新アルバム「On An Island」のセッションから、「Island Jam」と言うタイトルの曲が、160Kbps の mp3 と AAC の両形式で [davidgilmour.comからダウンロード](http://www.davidgilmour.com/)できるようになっています。ただし、12月27日11:59PM(UK 時間)までの限定だそうですので、ダウンロードは急いで。

6分34秒の長さの曲ですが、最近のギルモアらしいギターがたっぷり聞けます。

ウインドウズメディアとリアルオーディオでビデオも見られるようになっています。マックでも、URL をメディアプレイヤーにペーストすれば見られます。残念ながら、音だけのファイルに比べると、こちらは音質はだいぶ落ちます。それに、ウインドウズメディアで見ると、下のステータス行に「著作権 EMI Records」と表示されるのもうざったい。どうせなら、iPod 形式でダウンロードできるようにしてくれれば良いのに。

でも、新作への期待は増しますね。

Deep Purple / Live At The California Jam 1974

[Scandinavian Nights のDVD](http://modelrr.net/taksblog/archives/2005/11/deep_purple_sca.html)に Burn の1曲が予告として入っていた、1974年の[カリフォルニア・ジャムのライブDVD](href=”http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/asin_num/taksweblog-21)が出ています。

PAL形式のDVDですが、リージョンはフリーのようです。XBOX360でも再生できますね。LDは持っていますが、DVDはブラジル産のもの(たぶんLDをコピーしただけ)を持っているだけなので、リマスタリングされているというこのDVDは良さそうです。

以前、リージョンフリーのDVDプレイヤーを買った、楽天の「海外電気CLUB」を見てみたら、NTSC/PAL両対応で、どのリージョンも再生できるリージョンフリープレイヤーの値段も、1万6千円くらいとかなり下がっていますね。

NTSC版が来年の1月24日に発売予定になっています。リージョン1となっていますが、「[スカンジアビアン・ナイツのDVD](http://modelrr.net/taksblog/archives/2005/11/deep_purple_sca.html)はリージョンフリーでしたし、このDVDも期待できるかも。

Deep Purple / Live At The California Jam 1974

大貫妙子 / Attraction (アトラクシオン)

先日、[ZDNet レビュー](http://review.japan.zdnet.com/)の懸賞で、iTunes Music Store のプリペイドカードが当選しました。

何か買おうかな〜といろいろ見ていて、大貫妙子のAttraction (アトラクシオン)が目についたので、買ってみました。

大貫妙子も、ずっと以前にはCDを買って聞いていたこともあったのですが、いつからかヨーロッパの雰囲気が薄れ、ナチュラル指向になって曲調が明るくなってからはあんまり聞かなくなってしまいました。邦楽はCDの価格が3000円と高いことも、あまり聞かなくなった理由の一つでした。

iTunes Music Store だとアルバムで1500円ですし、これなら洋楽のCDとあまり変わりません。洋楽のアルバムだとCDと比べて価格面のメリットが感じられない iTMS ですが、邦楽のCDは相変わらず無意味に高いですからね。

アマゾンのレビューを見ると、どうやら1999年のアルバムで、しかもCDは廃盤のようです。タイトルもフランス語ですが、このアルバムはヨーロッパを感じさせる曲調のものが多くて、いい感じでした。声の質も、昔のアルバムと変わっていないですね。こういうアルバムがあると、iTMS の価値も上がります。他のアルバムも iTMS で聞いてみようかなと思います。


大貫妙子 / Attraction (アトラクシオン)
Attraction (アトラクシオン)

大貫妙子 / Attraction (アトラクシオン)

公式サイトをさがしてしてみたら、東芝EMIのサイトの中にありました。ディスコグラフィもあります。

– [大貫妙子公式サイト](http://www.toshiba-emi.co.jp/onuki/)

Ritchie Blackmore / Get Away 60's Groups and Sessions

[CDJ のニュース](http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=10475)に、リッチー・ブラックモアのセッション時代の曲を集めたアルバム「Get Away! 60’s Groups and Sessions」の紹介が載っています。

日本盤が出るのは来年2月だそうですが、輸入盤はもうでていますね。23ドルあるいは11ポンドくらいと結構安いです。

CDJ がリニューアルしたあと、ニュースのタイトル一覧がRSSで提供されるようになりましたね。チェックしやすくなって嬉しい。

Get Away 60's Groups and Sessions

Robert Fripp / December 08, 2005 MDH,Manchester, UK / December 11, 2005 Junction Cambridge, UK

DGM Live にロバート・フリップのサウンドスケープ新作が掲載されています。なんと、今年12月のポーキュパイン・トゥリーのUKツアーサポートで録音したもののようです。面白そうですね。

値段はちょっと安く設定されていて、FLAC で 9.95ドル、MP3 で 6.95ドルです。

しかし、こういう音源が次々リリースされるのは嬉しいですね。

– [Robert Fripp / December 08, 2005 MDH,Manchester, UK](http://www.dgmlive.com/archive.htm?artist=14&show=1023) DGM Live
– [Robert Fripp / December 11, 2005 Junction Cambridge, UK](http://www.dgmlive.com/archive.htm?artist=14&show=1025) DGM Live