La Torre Dell’Alchimista / Neo

イタリアのプログレバンドである、ラ・トッレ・デル・アルキミスタの2007年発表のセカンドアルバム『La Torre Dell’Alchimista / Neo』です。

La Torre Dell'Alchimista / Neo

World Disque さんのブログ記事で知りました。日本のアマゾンは中古扱いですけれど、こちらでは手に入るようですね。

Apple Music で聴いてみたところ、ELPとまではいきませんが、オルガンが中心のプログレサウンドです。時々入るミニムーグっぽい音やメロトロンっぽい音もいい感じ。イタリア語のボーカルも入りますけれど、それほど歌中心という感じでもないですね。

Ozzy Osbourne / Ordinary Man

オジー・オズボーンが2月に発表した新作アルバム『Ozzy Osbourne / Ordinary Man』です。

Ozzy Osbourne / Ordinary Man

ブラック・サバスもオジー・オズボーンのソロ作もあんまり聴いたことがなかったのですが、ちょっと前のベストヒットUSAで、小林克也がこのアルバムをビートルズの音楽が根底にあると言っていたのを聴いて興味を持ちました。

番組で紹介されていたのはタイトルトラックでしたが、この曲はビートルズの雰囲気が強いですね。他はオジーのイメージ通りヘビーな曲も多いですが、根底はビートルズなのかな。

ちょっとクセのある歌い方も個性と思って聴けば面白そうです。

Steven Wilson / The Future Bites

スティーブン・ウィルソンの新作『Steven Wilson / The Future Bites』、6月12日発売です。

Steven Wilson / The Future Bites

Apple Music にも既に載っていて、10分弱の長い曲「Personal Shopper」が先行公開されています。

ジャケット写真も今までとイメージが違いますけれど、先行配信曲を聞いてみてもちょっとイメージ変わりましたね。

John Scofield / Combo 66

ジョン・スコフィールドが2018年に発表したアルバム『John Scofield / Combo 66』です。

John Scofield / Combo 66

ギターのジョン・スコフィールドに、ドラムのビル・スチュワート、ベースのヴィンセンテ・アーチャー、キーボードにジェラルド・クレイトンのギター・カルテットの編成です。

ジョン・スコフィールドというとぶっ飛びすぎでとっつきにくい印象があったのですが、このアルバムはジャズとして落ちついて聴ける感じのサウンドです。オルガンもなかなかいい感じ。

大西順子 / JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO

ジャズピアニストの大西順子の東京ブルーノートのライブ『大西順子 / JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO』です。

大西順子 / JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO

収録は2019年の2月で、7月に発売になっています。

デトロイトから迎えたベースのロバート・ハーストとドラムのカリーム・リギンスとのピアノ・トリオです。それで、ジャトロイトなのですね。ジャケットに現れているように、あんまり日本のジャズっぽくないところがいい感じ。

ベースがコントラバスとということもありトラディショナルなピアノ・トリオのサウンドです。尖ったところや先鋭的な感じは受けないのですが、なぜか引き込まれる熱い演奏です。

Jihae / Illusion of You

キム・ジヘのアルバム『Jihae / Illusion of You』です。

Jihae / Illusion of You

タイトル曲の「Illusion of You」は Netfilx のドラマ「オルタード・カーボン」セカンドシーズン第1話のエンディングテーマになっています。役者でもあり、最初にバーで歌っているのも彼女です。

移動都市が出てくる映画「Motal Engine」にも出演していました。

彼女のちょっとハスキーで低い声を生かした、モノトーンでちょっとダークなサウンドです。ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートが加わった曲も2曲収録しています。

Pat Metheny / From This Place

パット・メセニーの新作『Pat Metheny / From This Place』です。

Pat Metheny / From This Place

Apple Music、Amazon デジタル、CDだけでなく、bandcamp からもリリースされています。アナログレコードもあります。

基本はギターカルテットの編成ですけれど、ベースがエレキではなくてウッドベースなのが落ち着いた感じのサウンド。しかし、パット・メセニーの音楽世界そのものには変わりはないです。

Billie Eilish / No Time To Die

次の007映画『No Time To Die』のテーマ曲、ビリー・アイリッシュの『Billie Eilish / No Time To Die』です。

Billie Eilish / No Time To Die

ピアノで静かに始まりボーカルが中心のダークな曲です。ビリー・アイリッシュの声を生かしながら007の雰囲気っぽく良い曲に仕上がっています。

デジタル版のみでリリースされたようですね。サウンドトラックには入るのかな。

Delain / Apocalypse & Chill

オランダのメタルバンドであるディレインの新作アルバム『Delain / Apocalypse & Chill』です。

Delain / Apocalypse & Chill

メタルではありますけれど、メロディックでカラフルなサウンドと、女声ボーカルのシャルロット・ウェッセルスのちょっと甘めの声質が好きです。

Apple Music 版は13トラックですけれど、日本盤CDはオーケストラ・バージョンのボーナストラックが追加されて16トラックですね。こちらは配信されないのかな。

Emerson, Lake & Palmer / Lucky Man は葬式の歌

ELP、エマーソン、レイク&パーマーのファーストアルバムに収録されている「ラッキー・マン」ですけれど、あれって最初の節から葬式を描写している歌ですよね。英語が堪能な人には何を今更って話かと思いますけれど、最近気がついたのでちょっと衝撃。

Emerson, Lake & Palmer

このアルバムを最初に聴いたのは中学校の頃で、英国盤のアナログレコードでした。と言うか、当時はアナログレコードしかなかったですね。かなり反っている上に盤の仕上げも良くないのか針が拾う雑音も多く、再生状態はそんなに良くなかったです。それでも再生されるサウンドそのものは薄っぺらくなく、彫りが深くて良い音のなのが印象的でした。

B面はキース・エマーソンの荘厳なオルガンで始まる「The Three Fates」、カール・パーマーのドラミングが印象的な「Tank」、そしてグレッグ・レイクのソロかと思える「Lucky Man」の3曲で、今から思えばソロアルバムから3曲を集めたかのようでした。それぞれのソロパートを集めた、後のアルバム「Works Volume 1」のABC面を思わせますね。

エマーソンのキーボードを期待して聴いていた中学生の私には、「Lucky Man」はちょっと地味に思えたかな。

それであまり歌詞に注目して聴いたこともなく、漫然とタイトルどおりに「幸運な人」の歌なのかと思っていました。それにしては歌詞の最後では死んじゃいますし、よくわからない歌だなと思っていました。

改めて歌詞に注目して聴いてみると、最初の節では彼は白い馬を複数形で所有していたとあるので、身分の高い人であることが示唆されます。それで過去形なので今は所有していないのですよね。そしてドレスの多くの女性が並んで待つ the door って、教会のドアでしょうか。

彼はなんてラッキーマンだったんだろう、とここも過去形のコーラスに続く第2節では白い羽布団と金でカバーされたマットレスと高級なベットなのですが、「彼は横たえられた」って受け身です。だから、彼は遺体であると思われます。

ここまで、第1節と第2節が葬式を描写している歌ですよね。

コーラスとギターソロの後の第3節では、国のために、そして彼自身の栄光のために戦争に行った。そして、第4節では弾に当たって死んだ、いくらお金を持っていても救われなかった。こんな歌詞です。

全然ラッキーじゃなくて、戦争と貴族を皮肉っているのですよね。そう思うようになってから、この曲を聴く頻度が上がりました。

ELPの前のバンドのキング・クリムゾンのファーストアルバムの衝撃的な「21世紀のスキゾイド・マン」もベトナム戦争に対するプロテストソングだそうですし、グレッグ・レイクはずっと反戦的な歌を、それも声高に主張するのではなく皮肉って歌っていたように思います。

それが昇華されたのが、実質的なラストアルバムの「ラブ・ビーチ」のB面を占める組曲の「Memories of an Officer and a Gentlemen」でしょうか。こちらでは(たぶんドイツ軍の)爆撃で亡くなるのはロンドンにいる新婚の奥さんの方ですけれど、Officer で Gentlemen である彼は悲しむこともできず国のために尽くすって歌詞ですよね。「Lucky Man」の歌詞をより高度に昇華させて、戦争の悲劇とそんな生き方をする貴族を強烈に皮肉った組曲なんだろうと思います。

話をファーストアルバムの方に戻すと、2012年にリリースされた2枚組版では、CD2はティーブン・ウィルソンのリマスタリングによるオリジナルアルバムです。こちらは特にB面の方は音源がなかったのか随分妙な構成になっていますけれど、その後のCD最後に入っているデモ版の「ラッキー・マン」2曲はとても興味深いです。

最初の方はもっとアコースティックギターとコーラスが目立ったフォーク調の仕上がりで、ドラムもキーボードも入っていません。コーラスの「ウー」って入るところが力が入りすぎで垢抜けない感じがします。

2曲目の方はドラムも入ってコーラスも洗練されて完成版に近づきますが、途中のギターソロがなくてコーラスだけです。そして、最後にはキース・エマーソンのムーグサウンドの代わりにエレキギターをかき鳴らすソロが入っています。これがのちのムーグサウンドに置き換わったようです。

この2曲は、曲を完成させるアレンジの過程を垣間見ているようでとても興味深いと思います。残念ながら Apple Music では聴けないようです。入手するならCDの2枚組版が良いと思います。