Mike Oldfield の1973年のデビューアルバム『Tubular Bells』の50周年記念版、SuperDeluxeEdition からリリースされた Blu-ray が届きました。
SDEの限定リリースということで、他のお店で販売されることもなくすぐに売り切れになってしまったようです。再発があるといいのですけれど。
Blu-ray ということで、サラウンドは 2023 David Kosten ATMOS、2009 Mike Oldfield 5.1 Mix、1973 Quad Mix の3種類が入っています。それから、Intro Edit が収録されています。
ステレオの方は、2023 David Kosten Mix が 24bit/48KHz のロスレス、1973 Original Mix が 24bit/96KHz で収録されています。ライナーノーツにはそれ以上詳しい記載がなく、1973 Original Mix のハイレゾ版の出所については触れられていませんでした。これまで、2011 Mix の SACD はあったと思うのですけれど、1973 Mix のハイレゾ版がリリースされるのは初めてではないかと思います。ライナーでも特別視されていないところを見ると、海外では入手できたのでしょうか。
実際に聴いてみると、オリジナルミックスは特に派手さはなく昔から馴染んだミックスではありますけれど、ハイレゾの分だけやや楽器の音の粒だちが良いように感じます。周波数成分が高くまで入っているほど、再生音が元の波形に近くなるのはフーリエ変換の原理どおりです。Audirvana の Sound Scan で分析しても周波数成分は理屈どおり 48KHz まで入っている、真っ当なハイレゾ音源です。アナログレコード時代のミックスだからなのか平均レベルはちょっと低めのようなので、音量を上げて聴いた方がいいのかもしれません。
2023ミックスの方は、48KHz でハイレゾでないとはいえ、現代的なサウンドで音がくっきりしています。オリジナルミックスのサウンドが地味なのに比べると、こちらの方は鮮明な感じです。
Apple Music で配信されている 24bit/44KHz との差はあまりないのでしょうね。再生した時の音の差は、音源の差というよりも Apple Music アプリか Audirvana アプリかの再生環境の違いによるようにも思います。これなら、Apple Music で聴けば十分だったかな。
サラウンドの方は、AVアンプの SONY STR-AN1000 が届いてシステムを構成してから、また聴き比べてみようと思います。