古家杏子 / 冷たい水

1982年に発表された古家杏子のアルバム『古家杏子 / 冷たい水』です。

古家杏子 / 冷たい水

このアルバムはアナログLP時代に『カラード・ミュージック』とあわせてよく聴いていたアルバムでした。しかし、アナログを手放した後、アルバムタイトルだけでなくアーティスト名まで失念してしまい、ずっと聴くことができませんでした。あの歌声とシルエットのジャケットは印象に残っていて、時々探そうとしていたのですけれどね。

しかし、ある時に名前が「杏子」だったのではないかとふと思い出して、アルバム制作にも関わっていてカラード・ミュージックつながりの「藤本敦夫」のキーワードで探してみて、やっと見つけることができました。

アマゾンでは品切れでがっかりしたのですが、数年前にオンデマンドCDで再発されたことを知って探したら、タワー・レコードにまだ在庫がありました。

さっそく取り寄せて聴いてみました。乾いたサウンドと独特の歌声がまた聴けて嬉しい。

レコード・ストア・デイ限定でシングルレコードもリリースされていますね。これも入手しておこうかな。

細野晴臣 / 銀河鉄道の夜・特別版

1985年のアニメ映画『銀河鉄道の夜』の、細野晴臣によるサウンドトラック『細野晴臣 / 銀河鉄道の夜・特別版』、12月12日発売になりました。

細野晴臣 / 銀河鉄道の夜・特別版

原作から不気味な話ですけれど、その不気味さをそのまま表現した映画と音楽です。特別版として、CD2には未発表バージョンを収録しています。

Apple Music にも載っていますけれど、なぜか Disc 1 と Disc 2 が別アルバムになっています。また、ジャケットは特別版ではなくて、オリジナル版のジャケットがそのまま使われています。

SONY 4.4mm バランスケーブルのイヤホン XBA-N3BP

ソニーの、4.4mm バランスケーブルを搭載したカナル型のイヤホン XBA-N3BP です。

SONY 4.4mm バランスケーブルのイヤホン XBA-N3BP

ウォークマン ZX300 用の 4.4mm バランスジャックの音を聴くためのイヤホンとケーブルの組み合わせを考えていたのですが、ふと思いついてソニーの4.4mmバランスケーブルのイヤホンを検索してみたら、これが出てきました。

今年はステージモニタ用のイヤホンをリリースしていますけれど、お値段もかなりしますよね。一昨年に XBA-N3 がリリースされたのは目にしていたのですが、バランスケーブルモデルの XBA-N3BP の方は見逃していました。

ZX300と組み合わせて使っておられる方も多いようですね。アンバランス型ですが、ZX300とXBA-A3の組み合わせでもソニーらしいまとまった音がしますし、このイヤホンも試してみたいと思います。

Final E4000 用の 2.5mm バランスケーブル

Final の MMCX 2.5mm バランスケーブル C112 です。

C112 MMCX ケーブル 2.5mmL型プラグ

IE80をバランスケーブルに替えたらすごく良い音になったので、E4000の方も試してみたいと思います。Final のサイトを見たら、2.5mmのバランスケーブルはあるのですが、4.4mmジャック用のケーブルはないのですね。4.4mmで銀コートのケーブルはありますが、E4000よりも高価ですしミスマッチな感じです。あれは E5000 用のケーブルなのでしょうね。

このC112を買って、Hiby R3 で試してみますかね。Hiby の R6 や Fiio の X7 も試してみたくなっちゃいそうです。

onso O3 2.5mm – IE Series イヤホンケーブル

Hiby の R3 を買ったのはバランス接続を試してみたかったからです。手持ちのゼンハイザーのイヤホン IE80 をバランス化するために、onso O3 2.5mm – IE Series イヤホンケーブル を入手してみました。

onso O3 2.5mm - IE Series イヤホンケーブル

バランス接続のケーブルは種類が多いのですが、アマゾンのページは選びやすくて、サイズでジャックを2.5(4極)とし、スタイルの方でIEを選べば大丈夫です。

O3 は、純度の高い銅線を使っているということです。ケーブルは細くしなやかで、コネクターの感触も良いです。銀線を使った O4 というシリーズもありますけれど、お値段もかなりします。

もともとついていた IE80 のケーブルと交換して、Hiby R3 の 2.5mm バランス端子に接続して音を聴いてみました。

3.5mmのジャックで聴いたときにはちょっとクセのある音かなと思ったのですが、2.5mmバランス端子の方では高音域もキレイに伸びて聴こえます。妙に太い音だという感じもなくなり、IE80の音も新鮮に感じました。

3.5mmジャックと比べると、2.5mmバランス端子の音質は良いという話を見かけますけれど、ホントに大きな差がありますね。

こんなに差があるのなら、E4000 もバランスケーブルに交換して試してみますかね。

King Crimson / Thrak 2015 mix

キング・クリムゾンが2015年に発表したボックスセット Thark Box のCD5に、アルバム Thrak の 2015 mix が入っています。

King Crimson / Thrak Box

アマゾンUSのボックス解説には、CD5: Thrak – Is the Transformative 2015 Jakko Jakszyk/Robert Fripp Remix of the Original Album, Described By Robert Fripp As a “Re-Imagining of Stereo in the Early 21st Century.”とあります。

しかし、2015年にボックスセットを入手して聴いたときには、スティーブン・ウィルソンのリミックスのようにオリジナル・アルバムの音質を向上させたバージョンを期待していたので、あまり興味を持っていませんでした。ドラムのサウンドは印象的だとは思ったのですけれどね。

ジャッコの手になる、ELPのアルバム Trilogy のリミックスをあまり良いと思わなかったのにも影響されていたかもしれません。

ウォークマンを入手して色々聴いているときに、この2015 mix を聴いてみたら、2014年から始まった今のキング・クリムゾンのサウンドに近いかもと思い直しました。

今のクリムゾンのコンセプトに最も近いのは、1994年のスラックの頃のダブル・トリオでしょうし、現行クリムゾンのコンセプトで再構築したアルバムだと思えば素直に納得できるサウンドですね。こちらの耳がついていってなかったってことかな。

改めて、2015 mix を聴きこんでみようと思います。

2018年12月21日、キング・クリムゾン 名古屋公演に行ってきました #KingCrimson

キング・クリムゾンの2018年 Uncertain Times ツアーの最終日、そして1ヶ月近く続いた日本公演の最終日、12月21日の名古屋公演@センチュリー・ホールへ行ってきました。

前回の2015年の名古屋公演と同じ場所、そして日付も12月21日金曜日と同じ日でした。

まずロイヤルパッケージに参加したのですが、その話はまた明日。

6回もあった東京公演や、2日連続の大阪公演ではいろいろ意表をつく曲が演奏されたようですが、地方公演である名古屋は定番のセットになると予想していました。Twitter で eclipse1228 さんがまとめておられますけれど、宮殿、レッド、メルトダウンの3スイートを軸に、ニューロティカやディシプリンなど80年代の曲、そしてエピタフとイージー・マネーを演奏するのが定番です。日本ツアーの前のヨーロッパツアーではリザード・スイートが毎日演奏されていたようですが、日本で人気の高いレッドの曲を演奏すると予想していました。

開演前にロバート・フリップのアナウンスが流れますが、2015年とは異なるものです、とはいえ、ライブ・イン・メキシコでおなじみです。

メンバーが登場して拍手が静まったら、ドラム3人で The Hell Hounds of Krim からスタートです。次は、トニー・レヴィンがスティックを持ったのでそうかなと予想した Neurotica です。曲を聴いて思ったのですが、80年代クリムゾンのこの曲は2016年ごろにパート1と並んでオープニングの定番だった Pictures of a City の新しいバージョンと言えそうですね。
3曲めは Circus でアルバム「リザード」のオープニング曲です。このまま日本では演奏の少ないリザード・スイートになるのかと思いきや、次の曲は One More Red Nightmare、2104年の最初からよく演奏されている曲ではありますけれど、ハードさが増した演奏だと思いました。その印象を強めているのは、ギャビン・ハリスンが手数多くシャープに叩くドラムと、3人ドラムの強力さが一因かもしれません。その次は Red、ヨーロッパツアーの途中からアレンジが変わって、ドラムが3人で揃って叩くのはやめましたけれど、よりレッドらしい演奏になった気がします。

70年代クリムゾンのハードな曲の後は、Cadence and Cascade です。ジャッコはどの時代の曲も歌えて素晴らしいです。

トニー・レヴィンがスティックに持ち替えて、次は Discipline と Indiscipline です。この2曲は80年代クリムゾンを象徴する曲ですよね。Indisciplineのイントロはベースがビートを刻む間にドラムソロが入る構成だったと思うのですが、最初からベースだけでなくロバート・フリップのギターがビートを刻んで、その分緊迫感が増した曲になってずいぶんハードな印象になりました。

それから、Moonchild、カデンツァを挟んで The Court of the Crimson King の宮殿スイートです。ビル・リーフリンのキーボードやパット・マステロットのパーカッションによって、忠実度が増した演奏でした。

第1部の最後はジェレミー・ステイシーのピアノで始まる Islands、美しく終わりました。

休憩の後の第2部は Devil Dogs Of Tessellation Row からスタートです。前半にキーになる曲を多数演奏したので、後半はどうするのかと思っていたら、ここでリザード・スイートの演奏。ライブ盤の「Meltdown in Mexico 2017」の演奏も良かったので、ライブで観られて感激です。でも、やっぱりなじみが薄い曲なのか、客席の反応はやや低めだったかな。

その次は Epitaph です。宮殿でもそうでしたけれど、ロバート・フリップがメロトロンのサウンドを奏でていました。キーボードを弾く姿は70年代以来ですよね。エピタフのサックスのソロの後でメル・コリンズがアピールしていましたよ。その次の Easy Money は、中間部のアレンジが全然別物に進化していてすごいです。最近は姿を消していたインプロヴィゼーションなのかと思いましたよ。セイラーズ・テイルの中間部のかき鳴らすギターもここに登場していました。それであの曲が最近のレパートリーから外れたのかと納得。曲の最後は、ロバート・フリップの長音のギターサウンドで終わりました。

ここでちょっと気になったのが、ギターソロの中で澄んだ音で奏でる部分の音量がかなり低かったことです。特に修正する様子は見えなかったので、あれが正しいバランスだったのでしょうか。それとも、ヘッドホンのモニターとPAのサウンドとはバランスが違っていたのかな。

その次はメルトダウン・スイートです。ラディカル・アクションのイントロに続いて演奏された部分は、アレンジが全く変わっていて別の曲のようでした。これが、ヨーロッパツアーのセットリストに現れていたラディカル・アクション3なのでしょうか。それとも、1が進化したのかな。ヌーヴォ・メタルよりも進んだ、全く新しいサウンドのように聞こえました。また、この中でも例のかき鳴らすギターも登場していました。最もスリリングに感じた曲だったかもしれません。最後のパート5まで、メルトダウン・スイートをフル演奏で聴けたのもとても嬉しかったです。

これが第2部のシメかと思いきや、その次は Starless です。前半部分のドラムはパット・マステロットが叩くスタイルに変わったのですね。

そして、なんとアンコールに 21st Century Schizoid Man、中間部が新しいアレンジでギャビン・ハリソンのドラムソロも入ります。ドラムソロの中で、The Hell Hounds of Krim フレーズを倍速くらいで叩き始めると、ジェレミー・ステイシーとパット・マステロットもあわせて叩くところもすごかったです。

ここまで多数の曲を演奏してくれたので、終演は10時1分。3時間のライブでしたが、2018年ツアーの総集編のようなセットだったかもしれません。ライブ盤が出るか、DGM Live! で配信されますように。日本公演ボックスセットが出たら買っちゃいますけれどね。

そして、最後は恒例の記念撮影です。

KingCrimsonNagoya2018

2015年の演奏に比べても、今回はドラムの自由度が上がって、自由自在に叩いている感じがしました。ジェレミー・ステイシーがキーボードに回って、ツインドラムになるシーンがあったのも印象的。ロバート・フリップのキーボードは70年代以来ですよね。キーボード3台で演奏するシーンも多かったです。

そして、インプロ風のところもあり、ロバート・フリップのギターも新いフレーズが入って進化しているのが感じられました。前回2015年の演奏は初期の頃のアルバムの再評価っぽい感じがしましたが、今回は80年代曲が増えてさらに進化した感じです。次は2021年に来日という話もあるようですが、ダブルトリオ期やヌーヴォメタル期の曲の再評価が入ると面白そうです。

King Crimson
December 21, 2018
Century Hall, Nagoya, Japan 

Set 1
(1) The Hell Hounds of Krim
(2) Neurotica
(3) Circus
(4) One More Red Nightmare
(5) Red
(6) Cadence and Cascade
(7) Discipline
(8) Indiscipline
(9) Moonchild including Cadenza
(10) The Court of the Crimson King
(11) Islands

Set 2
(12) Devil Dogs Of Tessellation Row
(13) Lizard
(14) Epitaph
(15) Easy Money
(16) Radical Action I
(17) Meltdown
(18) Radical Action II
(19) Larks' Tongues in Aspic Part Five
(20) Starless

Encore
(21) 21st Century Schizoid Man

『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の Blu-ray

劇場映画、交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションの2作目『ANEMONE』、来年の3月26日発売です。

ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション Blu-ray

散々に言われた一作目でしたが、Blu-rayでみたら面白かったと思います。確かに後半はちょっとダレ気味ではありましたけれど。

2作目のアネモネは、テレビのダイジェストじゃなくてちゃんと作ったアニメっぽいですよね。サントラCDもセットになっているようですので、通常版ではなくて限定版の方を入手しようかと思います。

アマゾンでもまだ定価ですけれど、ちょっとしたら下がるかな。

Final の E5000

Final のカナル型イヤホン E5000 に興味を持っています。

final E5000 ハイレゾ・リケーブル対応カナル型イヤホン

気にいってウォークマンで毎日使っている E4000 の上位機種です。こちらの方が繊細で深い音がしそうなので、試してみたいと思っています。音の傾向はだいぶ違うのでしょうか。

店頭では E2000 と E3000 の試聴ができるのですが、E3000 の方が高音域が繊細でシャープな音がします。あの上位バージョンならば聴いてみたいですね。4.4mm バランス接続も試してみたいと思っています。

これまでイヤホンはワイヤレスが便利と思ってワイヤレスばかり使ってきて、外では Jabra Elite Active 65t、家では AKG K845BTSONY WI-1000X を使ってきたのですが、それががらっとひっくり返ってしまいました。来年は Walkman + 有線イヤホンへ回帰する年になるのかな。

Hiby R3 届きました

中国 Hiby 社のポータブルオーディオプレーヤー、Hiby R3 を入手しました。

HiBy R3

購入したのは、Hiby社公式サイトからです。定価は229ドルですけれど、ちょっと前のブラック・フライデー・セールの時に買ったので150ドルでした。しかも送料も無料。どうせなら、バランスイヤホンの Seeds Earphone とセットで200ドルのを買えばよかったかな。イヤホン単体だと99ドルですね。
オーダーしてから3日くらいで届いたのにもびっくりしました。日本国内の通販サイトで買うのと大して変わらないスピード感です。サービスがいいですよね。

しかし、私が買ったすぐ後に、中国 Hiby 社はサイトトップに「FREE STANDARD SHIPPING WORLDWIDE」と掲げつつ、日本にだけは売ってくれなくなっちゃいました。残念。R3は、今はクリスマスセールで183ドル(妙に中途半端な値段)で売っています。

さて、イメージが悪くなった Hiby 社の R3 ですけれど、3.5mmジャックで音を聞いてびっくり、ウォークマンとは一線を画すパワフルで太い音です。低音域のベースやドラムがズドンとなる感じ。中高音域も押し出しが強く、別物に感じるくらいの個性的なサウンドです。繊細さはあまり感じないですね。高音域もすごく高いところはあまり出ていないような印象です。

FLACだけでなく、MQAもちゃんと再生されます。Ver2.0から対応になったようですね。

内蔵メモリはありませんので、スロットにSDカードを入れて使うことになります。

充電は USB-C なのは便利ですね。Mac とつないだ時の切り替わりの動作も早いです。GUI操作も反応が良く高速です。ベースはLINUXのようですけれど、会社の技術レベルはかなり高そうです。

ただ、クリムゾンのように多数のアルバムが登録してあると、選択した時の動作はワンテンポ遅くなります。また、アルバムをスクロールするとジャケットの絵はパラパラと表示される感じで、メモリーがかなり小さいのかと感じさせられます。

また、一日おいておくと電池は10%近く減っている感じです。あんまり電池は持たないかな。低価格でスペックをケチった感はありますね。

Wifi 搭載で AirPlay や DLNA 機能があるのですが、どちらもレンダラー(音を出す側)の機能でした。NASの音源が聴けるかと思ったのですが、それはダメでした。やはり、R6 Pro などのアンドロイド機にアプリを入れてNASの音源を聴くことになりそうです。

まだバランスジャックは試していないのですが、3.5mmの音を聴く限り、これで3万円はちょっと。150ドルで買ったので、まあ遊んでみようかという気にはなっています。Walkman A50 の方が質感も高い感じですけれど、音質はどちらも特徴があるかな。