ZEN DAC を入手してから久しぶりに有線ヘッドホンで音楽を聴いてるのですが、ふと通販サイトを見たらポイントが貯まっていたので、これを使って SONY MDR-MV1 を入手しました。
- ソニー モニターヘッドホン MDR-MV1 – Amazon より
届いてみたら箱は案外小さめでした。AKG K712 PRO や SONY MDR-Z7M2 の大きな箱に比べると拍子抜けするくらい小さく、また軽いです。
本体も軽く、装着してもあまり負担を感じないのは K712 と共通していますが、K712 よりも装着感は軽いです。
シャープな音のするヘッドホンにありがちなのですが、最初は高音域が濁った感じの音が出ます。Apple Music で「10分間のエージング音」を3回鳴らして、ちょっと落ち着きました。
能率はだいぶ高めで、ZEN DAC の Power Match によるゲインも低い方にしてボリュームノブは11時くらいで十分な音量で鳴ります。また、Xperia 5 V のイヤホンジャックでボリューム 70% くらいで鳴らせました。K712 ではボリュームを最大にしても足りないくらいだったので、この点では MV1 は良い感じです。Apple Music を聴いてみると、Xperia の音質補正機能もあるためか良い音に聴こえます。
ただ、MV1 のケーブルは 6.3mm の標準ジャックなので、付属の変換アタブターをつけるとコネクタ部分に重量感があり、Xperia が引っ張られる感じがします。そこで、手元にあった 3.5mm ケーブル で接続したら普通に音が出ました。Apple Music やミュージックアプリの音を聴くのにちょうど良いかもしれません。
Sandal Audio さんの「ソニーMDR-MV1ヘッドホンの試聴レビュー」で”中高域にはメリハリのある刺激的なアクセントが感じられる一方で、それよりも上の高音はそこまで目立たない”と書かれていますけれど、私もそう思います。ソニーの音作りは中高音域に強調があってサウンドの特徴となる一方で、それより高い音はあんまり出ていない印象です。ソニーのスピーカーやヘッドホンには概ねこの印象を持っていますが、MV1もこれにぴったりハマる感じです。
ロックやジャズを聴くには、ギターの歪みやシンバルの音がメリハリよく強調されて楽しめる音作りだと思います。独特の音作りが楽しめるJBLのスピーカーと同様に、MV1 もソニーサウンドの個性が強い気がします。
でも、低音域は従来のソニーとはちょっと違ってちょっとソフトタッチで量感があります。ZEN DAC の低域増強機能である Truebass を使わなくても大丈夫な感じです。あと、Bluesound Node を使って Soundgenic に入れた音源を聴くと良い音なのですが、AirPlay で聴くと AAC なためなのか Xperia 直差しで聴くよりも地味に感じます。ここはなんとかしたいところです。
MDR-Z7M2 はちょっと装着感が重めなのですが MV1 は装着感も軽いですし、馴染んでいるソニーサウンドが Xperia と組み合わせて楽しめるのが良い点だと思います。このあたりが第一印象です。使い込むとエージングで印象も変わってくるかなと思います。
先ほどの Sandal Audio さんのレビューでも取り上げられている、オーディオテクニカ ATH-R70x や、ゼンハイザー HD660S2 もそのうち試してみたいです。仕事先で話声のモニターに ATH-M20x を使っているのですが、試しに Xperia のイヤホンジャックで鳴らしたら素直な良い音だったので ATH-R70x には興味があります。また、ゼンハイザーのヘッドホンは以前 HD600 を使っていたので、またゼンハイザーの音を聴いてみたい気がします。