JBL 4305P その後 (その8)ハイレゾ音源の再生

昨日のエントリーに書いたように、JBL 4305P を使って定額配信の Apple Music や Amazon Music を聴くときには、CDクオリティの再生であれば Android スマホを使って Chromecast 経由で再生できそうです。次は、ハイレゾ再生を試してみました。

JBL 4305P

M2 Pro Mac mini に再生アプリの Audirvana Origin を入れています。とても使いやすいアプリなので購入しました。Mac に入れてあるハイレゾ音源を USB-DAC 経由で鳴らせるだけでなく、UPnP (DLNA) を経由して鳴らすこともできます。

私の環境には UPnP のクライアントとして Marantz SACD30n や SONY SRS-X99、KEF LSX II などがあるのですけれど、JBL 4305P もこれに並んで表示されます。

Audirvana の出力選択で UPnP の 4305P を選ぶことで、e-onkyo や mora でダウンロード購入したハイレゾ音源データを鳴らすことができました。24bit/96KHz や 24bit/192KHz でも問題ありません。

DSD音源については PCM 変換するとあります。DSD64 に対応の記述は説明書にありますけれど、DSD128 のデータを送っても音は出ました。どの程度の周波数の PCM に変換されているのかについては、特に表示もなくマニュアルに記述もないので良くわかりませんけれど。

購入してダウンロードしたハイレゾ音源データであれば、PCM や DSD のファイルが再生できるようになりました。JBL らしく低音域は量感と躍動感を両立させており高音域にも華があるので、Led Zeppelin や Deep Purple などのクラシックロックやジャズを聴くにはピッタリだと思います。JBL らしいあの音が出るのは良いですよね、楽しめます。

JBL 4305P のファームウエアのバージョンアップで動作が安定して、定額配信はロスレスで、そしてダウンロード購入したファイルはハイレゾで再生できるようになって良かったと思います。

JBL 4305P その後 (その7)Apple Music と Amazon Music の再生

JBL 4305P に関して、昨年12月以来の久しぶりのエントリーです。

JBL 4305P

ちょっと前に、ファームウエアのバージョンが上がったようです。ハーマンインターナショナルのサポートの方に教えてもらったのですけれど、Android の Home アプリから 4305P を選び、デバイス情報からファームウエアのバージョンが見られます。今は 1620 となっています。

Wi-Fi ネットワークの接続が安定せず、しばしば通信不能になって AirPlay や Chromecast、UPnP の再生ができない状態になるので見放しかけていたのですけれど、1620 になってから接続が安定しました。これで、ネットワークスピーカーとして使えるようになりました。

そこで、Apple Music と Amazon Music の再生を iPhone と Android で試してみました。

iPhone の AirPlay と Android の Chromecast を比較してみると、AirPlay の方がやや曇った音で音質が良くないように思えます。Amazon Music のアプリで見ると、Chromecast は 16bit/44KHz のロスレスで再生しているので、やはり AirPlay はロッシーな AAC で再生しているのでしょうかね。せっかく Wi-Fi 経由で接続しているのに、Bluetooth 並のロッシーな音質に落として再生しているとすれば残念です。あと Chromecast も 24bit/48KHz で再生してくれても良さそうなものですけれど、Pixel の Amazon Music の画面表示で見る限りでは 16bit/44KHz に落とされています。

Apple Music や Amazon Music の定額配信を聴くときには、CDクオリティの再生であれば Android スマホを使って Chromecast 経由で再生できそうです。

JBL 4305P その後 (その6)

JBL 4305P もいろいろ試しているうちにエージングが進んだようです。量感がありつつも躍動感を持った低音域に、シャープな高音域が乗った良い音になってきました。最初はレンジが狭く、特に高音域はあまりシャープではなかったのですけれど、B&W やソニーなど、高音域が硬めの音がするスピーカーやイヤホンは、それなりにエージングが必要な気がします。

JBL 4305P

良い音がするようになってみると、AirPlay 経由で聴く音はかなりぼんやりしていることもわかりました。やはり、AirPlay はロッシーな AAC を使っているようで、音のクオリティとしてはかなり落ちます。せっかくの Wi-Fi スピーカーなのに、Bluetooth と同じ音質に落としてしまうのは残念な感じ。そして、Google Chromecast が 24bit/96KHz でそれなりのハイレゾが聞けると思って期待して 4305P を買ったのですけれど、この点では完全に裏切られました。Chromecast は 16bit/44KHz の CD クオリティでしかありません。ロスレスである分はまだましですけれど、ハイレゾではないです。

Amazon Music や Apple Music のロスレス・ハイレゾ配信ですけれど、Wi-Fi スピーカーを使っても無線では良い音が聴けないことがわかりました。DAC を使って有線で接続するしかありません。

4305P の AirPlay や Chromecast は安定して動作はしないので、この点にも大きく失望しています。有線 LAN の接続も試してみたのですけれど、接続が安定しないのは Wi-Fi の時と同じでした。接続の不安定さはメーカー側である JBL の対応待ちなのですけれど、対応されてもやはりロッシーな AAC や 16bit/44KHz どまりなのは変わりません。

Apple Music を無線で聴くのは諦めました。ロスレスハイレゾ配信が無線で聴けるのは Amazon Music にストリーマーを組み合わせた場合だけです。ということで、4305P に Bluesound Node を組み合わせて使うことにしました。

Node と 4305P を光ケーブルで接続して 4305P の DAC を使って鳴らしていたのですが、この組み合わせだと 4305P のスリープ解除が手動になります。そこで、アナログケーブルを買ってみました。

XLR(オス) - RCA 変換ケーブル

4305P のアナログ入力には RCA がなく、3.5mm ジャックとバランス接続 XLR の2種類があります。XLR をライン入力に使うのはかなりの高級モデルですよね。Node のアナログ出力は RCA なので XLR 接続する意義はそんなにないのですけれど、ケーブル自体の価格は 3.5mm も XLR もそんなに違わないのと、4305P の入力周りの回路が XLR の方がチカラが入っているのではないかと考えて、XLR を選んでみました。XLR コネクタはオスメスの2種類があるので、注意して選ぶ必要があります。

XLRコネクタ自体はしっかりした感じで、差し込むとロックもかかるので安定感はあります。

アナログ接続にしたので Node 側の DAC を使うことになります。これまで Node はデジタル出力ばかり使ってきたので、Node の DAC を聴くのは初めてです。

アナログケーブルで聴くと、線が太めのしっかりしたサウンドになった気がします。あと、Node から音声信号が来ると 4305P がスリープから目覚めて電源が自動で入るので、いちいち電源スイッチを操作する必要もありません。光デジタル入力だと、この自動起動ができないのですが、アナログ入力にしたことで便利になりました。

Node の機能で、Amazon Music の音源もロスレス・ハイレゾで聴けますし、Soundgenic の音源にもアクセスして聴けます。あと、Node にも AirPlay レシーバー機能があるので、ロッシーな音とはいえ再生は安定してできます。

配信サービスが Amazon Music 限定となり Apple Music が使えないのがちょっと残念ですけれど、4305P と Node を組み合わせてやりたかったことが一応できるようになりました。

ただ、Amazon Music のストリーマー向けインターフェースはあまり便利ではないので、Amazon に改善を望みたいところではあります。来年こそ、日本に Qobuz や Tidal が参入して使えるようになれば、また状況は変わるのかもしれません。

あと、JBL のサウンドに満足はしているのですけれど、これならば最初から LSX II や LS50 Wireless II にしてもよかったのかも…w

JBL 4305P その後 (その5)

JBLのパワードスピーカー 4305P、Webインターフェースが用意されていることを知りました。IPアドレスがわかれば、スピーカーの機能をブラウザから呼び出して使えます。

JBL 4305P

その4で書いたように有線LAN接続にして様子を見ているのですが、AirPlay はロッシーの AAC らしくてちょっと寝ぼけた音になりますし、CDクオリティのロスレスの音が出るとはいえ Android スマホから Chromecast で使っていると音が途切れたりしていまひとつ安定しないので困っています。

困って Web を検索していたら、「JBL 4305Pを導入 roonを通じた音質の確認」と題された2022年10月24日の記事を見つけました。これによると 4305P には Web インターフェースが用意されているとあります。

まず 4305P の IP アドレスを調べる必要があります。上記記事では roon から探したそうですけれど、私は Wi-Fi ルータの管理アプリのクライアント画面から探しました。ルーターの DHCP 機能によってローカルに割り振られる番号ですけれど、192.168.0.32 みたいな感じの数字です。何かの拍子に再割り当てされて番号が変わったら、また調べることになります。

この数字をブラウザのURL欄に入力すると 4305P の Web インターフェースが表示されます。文字のみでこんな感じの画面です。

221213SS01

上がメニュー行になっていて「Main Page」はこの画面でデバイスのバージョンと AirPlay のバージョンなどが表示されます。「Device Settings」からはスピーカー名の変更と、ファームウェアの更新チェックができます。これは結構重要かも。「Network Settings」からネット接続の指定ができ、「Google Cast」からは Chromecast Audio のバージョンが表示されます。

そして、一番右の「Webclient」なのですけれど、ここをクリックすると下のようなメニューが出ます。

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「UPnP」はローカルの NAS サーバーを呼び出して音楽を再生するためのメニューです。私の場合、ここから Soundgenic を呼び出して音源を聴くことができました。再生画面では、ジャケット画像に加えてファイル形式やビット数、周波数、データレートも表示されており、ハイレゾ音源が再生できているものと思います。音質もビット落ちしていない感じで良いです。FLAC だけでなく、ALAC のファイルも再生できました。あと、スピーカーの音量コントロールもできます。

そして「Airable」なのですけれど、ここをクリックすると下のメニューが出ます。

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カタログにもマニュアルにも載っていない機能ですけれど、Amazon Music や Tidal、 Qubuz などの配信サービスに対応していますし、「ラジオ」から Linn Jazz などのインターネットラジオ曲も聴けます。

Amazon Music をクリックしてログインしてみると、HEOS などと同じように Amazon Music の曲を呼び出して聴けます。ただ残念なことに、画面に表示された数値を見るとハイレゾ音源なども全て 16bit/44KHz にダウングレードされているようです。音質もそんな感じに聴こえます。Chromecast と同程度の音質なのでちょっとがっかり。

しかし、この Webclient を使った方が、スマホから AirPlay や Chromecast を使うよりも安定して音が出る感じです。ただし、Webclient の操作そのものはいかにもテスト用という感じで、決して使いやすいものではありません。ひととおりの動作はしますけれどね。

システムやファームウエアのバージョン表示、バージョンアップボタンなどもありますし、メンテナンス用の画面も兼ねているのかもしれません。

スマートフォンで動作する 4305P 用のアプリを作って、これらの機能を正式に使えるようにしてくれれば製品の評価ももっと上がった気がします。

JBL 4305P その後 (その4)

JBLのパワードスピーカー 4305P、続けて使い方を探っています。

JBL 4305P

その1で Wi-Fi のトラブルについて書き、その2として Chromecast Audioその3として LDAC と有線接続の話を書きました。

Wi-Fi ルーターの再起動で一旦はなおったように見えた Wi-Fi 接続のトラブルですが、昨日にまた再発しました。今度は Wi-Fi ルーターの再起動も関係ありません。他社の Wi-Fi スピーカーである SONOS や Google Nest は動作しているので、やはり JBL 4305P の Wi-Fi 接続は何かトラブルを抱えているようです。

サポートに問いあわせたところ JBL も問題は認識しているようなのですが、今のところ対応策はない模様。ファームウエアのアップデートで改善されるのを待つしかなさそうです。

Wi-Fi 部分が原因かどうかははっきりしないのですけれど、Wi-Fi がダメならイーサネットケーブルを使って LAN を有線接続すれば良いのではないかと思いつきました。しかし、今の設置位置には LAN が来ていないので有線接続はできません。

そこで思いついたのが、Wi-Fi と LAN の変換アタブタを使って有線接続することです。メッシュ Wi-Fi を入れてから使わなくなっていた TP-Link の Wi-Fi 中継機が手元にありました。

TP-Link WiFi 無線LAN 中継器 RE200/A

中継機を Wi-Fi ルータに接続したのち、写真の下の方にも見えているイーサネットコネクタと JBL 4305P を LAN ケーブルで接続します。念のため、4305P をリセットして本体の Wi-Fi を初期化して設定前の状態にしてから電源を入れると中継機経由でネットを認識し、 AirPlay で接続して使うことができました。

これで動作が改善されたかどうかはしばらく使ってみないとわかりませんけれど、4305P の Wi-Fi に問題があるのなら、これで解決するのではないかと期待しています。音そのものは気に入っているので、安定して接続できれば問題なしです。

JBL 4305P でハイレゾ音源を聴く方法

AirPlay や Chromecast 経由でハイレゾ音源を聴くことはできないようなので、他の手段を考えてみることにしました。

ひとつの方法は、Soudgenic に入れてあるハイレゾ音源データを再生することです。JBL 4305P のサイトには特に記載がないようなのですけれど、4305P は DLNA に対応していますので、アプリからデータを送ると再生できます。

例えば、iPhone や Android ならば fidata music app、あるいは Android なら BubbleUPnP for DLNA/Chromecast から 4305P を選んで再生できます。

Fidataapp

上の画像は iPhone の fidata music app の画面です。右下から再生装置の JBL 4305P を選びます。その上にあるボリュームコントロールも有効で 4305P の音量を直接コントロールできます。無線で操作できるので便利です。

特にどのようなデータを再生しているかは 4305P で表示されないのですけれど、スペックどおりに 24bit/192KHz の再生ができているのだろうと思います。

もうひとつは、JBL 4305P の背面にある USB-B 入力を使って、iPhone や Android と有線で接続して DAC 機能を使うことです。USBケーブルと USB-Lightning または USB-USBC 変換アタブタを使って接続します。これならば、Apple Music や Amazon Music の音源も再生できます。

IPhoneAmazonMusicApp

Amazon Music で試してみたところ、iPhone では上のように 24bit/192KHz で再生されています。Apple Music でも同様にハイレゾ音源の再生がちゃんとできていると思います。Pixel 7 でも音は出るのですけれど、24bit/96KHz にダウンコンバートされてしまいました。Pixel 7 は 96KHz までしか対応していないようです。

どちらの機種も、スマホのボリュームと 4305P のボリュームが直列になります。ダイナミックレンジを生かすには、スマホの音量は最大とし、4305P 側で音量をコントロールすることになります。

IPhoneLightningDock

そのままだと座りが悪いので、4305P の上に手持ちの iPhone Lightning Dock を置いて使っています。もう製造中止で新品は販売していないようです。この中にも DAC が入っているのですけれど、特に干渉はしないようで 4305P から音が出ています。この組み合わせだと充電はできないのですけれど、音楽を聴くときだけ使うので特に困ってはいないかな。

結局 Mac や iPhone と USB-DAC で有線接続することを強いられるのはあまり嬉しくないのですけれど、配信されてい音楽データをロスレス・ハイレゾでそのまま聴けるようになりました。AirPlay や Chromecast がハイレゾ対応に改善されることを願っています。

JBL 4305P その後

JBLのパワードスピーカー 4305P を入手して使い始めてから、10日くらいたちました。

JBL 4305P

最初はややレンジが狭い感じでしたが、しばらく鳴らしている間に低音域も高音域も伸びやかになってきたと思います。まだ10日くらいなのでエージングの途中だと思いますけれど、だんだん楽しい音になってきています。

主に Wi-Fi 経由で AirPlay や Chromecast で使っているのですが、ちょっと気になるのは AirPlay や Chromecast の選択から 4305P が消えて見えなくなることがしばしばあります。

前面のプッシュ式の電源スイッチを押すとランプは赤から白へと変化するのですけれど、やはり選択には現れません。しょうがなく、背面のメイン電源スイッチを一旦切って入れ直し再起動すると(再起動には15秒くらいかかります)、AirPlay や Chromecast からアクセスできるようになります。どうも、スリープ状態にある時に何かおかしくなって無反応になってしまうようです。

本来、スリープ状態にある時に AirPlay や Chromecast からアクセスすると自動でスリープが解除されて音が出るはずです(そのように動作する時もある)。これが動かないとせっかくのサブスク配信向けスピーカーとしての利点が消えてしまうので、ファームウェアの更新などで対応されることを望みます。

今のところしょうがないので、M1 Mac mini を PC オーディオ用に入手して PMA-1700NE に接続して Apple Music を聴くようになってからやや使わなくなっていた Bluesound Node を USB ケーブルを使って JBL 4305P に接続しています。これで AirPlay が使えます。また、Soundgenic の音源もハイレゾで鳴らせます。

USB 入力だと問題なく動作はするのですが、Node にアクセスしても 4305P のスリープは解除されないので(上記マニュアルにも記載があります)、手動でスリープ解除する必要があります。Node 経由だと Soundgenic の音源をハイレゾで聴けるのは良い点なのですけれど、やっぱりちょっと利便性は下がります。

あと、Node の話なのですけれど、これまでイーサーネットケーブルを接続して有線で使っていたのですけれど、4305P に接続するときに Wi-Fi 経由の接続に切り替えました。この時、Wi-Fi のアクセスポイントとパスワードの設定をした後、一旦電源ケーブルを抜いて再起動する必要があるました。最初はこれに気が付かず、ちょっと手間取りました。

4305Pは JBL らしい良い音のするスピーカーです。Node は Soundgenic のハイレゾ音源と Amazon Music を聴くときに使うこととし、普段は手軽に AirPlay や Chromecast で聴けるように 4305P のファームウェアが改善されることを願いつつ、使っていこうと思います。

(2022.12.06 追記)
JBL 4305P のWi-Fi接続が不安定でずっと困ってきたのだけれど、別件で Wi-Fiルータを再起動したらあっさり解決しました。Google Chromecast も Apple AirPlay も問題なく再生できています。どうやらルータ側に原因があった模様です。Sonos や Google Nest Mini などの Wi-Fi スピーカーは問題なく再生できていたので JBL が原因かと思っていたのですが、濡れ衣だったようです。

(2022.12.10 追記)
JBL 4305P のWi-Fi接続ですけれど、ルータを再起動した後にも、また接続できなくなる不具合が発生しました。他社の Wi-Fi スピーカーではこのような現象は起きないので、やはり 4305P の Wi-Fi は何か問題を抱えているようです。しばらくは様子見した方がいいかもしれません。サポートに問い合わせたところ問題があることは認識しているようですので、ファームウエアの更新で改善されるのを待つしかないようです。

JBL 4305P を入手しました

JBLのパワードスピーカー 4305P を入手しました。

JBL 4305P

試聴してから買おうかと思っていたのですが、地方では試聴できるところも見つかりません。イヤホンの JBL Tune Flex がとても良い音なので、あれと同じ音が聴けることを期待して思い切って買ってみました。Amazonでは扱いがありませんでしたので、価格.com でよく見かける横浜の AVAC を選んでみました。在庫有りとのことですぐ発送してくれて、対応の良いお店です。

設置場所は他のオーディオ機器とは別の部屋なのでソースはワイヤレスで使います。スピーカー同士を付属のケーブルで接続し、電源ケーブルも両方のスピーカーにつなぎます。Wi-Fi のパスワードはどうやって入れるのかと思ったのですけれど、上の説明書にもあるとおり、iPhone 設定の Wi-Fi 接続画面、または Android の Home アプリからスピーカーを探して接続します。なお、一度設定したスピーカー名は後から変更できず、スピーカー名を変えたい時にはリセットボタンを押して初期化してから設定しなおすことになります。

ワイヤレススピーカーとして使う場合には設定はこれだけで、iPhone の AirPlay も Android の Chromecast もあっさり動作しました。本体前面の電源スイッチも特に触れる必要もなく、AirPlay や Chromecast で再生先に指定すると自動的に電源が入ります。10分間データが来ないと、自動的にスリープモードになります。

電源スイッチはボリュームも兼ねていますけれど、このつまみを回すとスマホ側の音量コントロールの値も上下する連動型になっています。ワイヤレスだけで使っていれば、右側のつまみの入力セレクタに触れる必要もありません。電源の自動コントロールとあわせて、あまり本体に手を触れる必要はなさそうです。同様に、リモコンも特に使う機会はなさそうです。

Bluetooth 接続もできますけれど、Wi-Fi 経由の AirPlay と Chromecast を使いますので、私の場合はこの機能もこれも使うことがなさそうです。

説明書や公式サイトにも特に記述はなかったのですが、Wi-Fi 接続できるので DLNA を試してみました。Sondgenic の iOS 版コントロールアプリである fidata Music App で試してみたところ、出力先のレンダラーとして指定はできるのですけれど、音が飛んだりコントロール不能になったりと、安定して動作はしませんでした。

しかし、Android の DLNA 再生アプリである BubbleUPnP を使って、Soundgenic の音源データを安定して鳴らすことができました。4305P には再生周波数などの表示はないのですけれど、きっとハイレゾで再生できていると思います。BubbleUPnP は Chromecast にも対応しているので、DLNA のインターフェースとあわせて、アイコンが2個表示されています。4305P は MQA のデコードにも対応とありますので、Soundgenic に入れてある MQA-CD のデータも良い音で再生できそうです。

音質は、まだ鳴らし始めたばかりなのでややレンジが狭い感じがしますけれど、これはしばらく鳴らしていればエージング効果で変わってくると期待しています。JBL Tune Flex と同様に、ボリュームがありつつもリズム感を失わない低音域と、シャープでくっきりした中高音域が魅力的です。期待したとおりの JBL サウンドが聴けます。AirPlay や Chromecast が鳴るので、Apple Music や Amazon Music のロスレス音源を聴くのに最適だと思います。私は Spotify は使っていないのですけれど、Spotify Connect 機能もあるので便利に使えそう。音楽配信を鳴らすのにも向いたスピーカーですよね。

オーディオファンとしては、ハイレゾ対応してビットパーフェクトな音が出ているのかどうかが、ちょっと気になるところです。

JBL 4305P に興味を持っています

JBLのパワードスピーカーである 4305P に興味を持っています。

JBL 4305P

JBL のイヤホンである Tune Flex の音がすごく良かったので、また JBL のスピーカーを使いたいと思うようになりました。

アナログレコードや CD を聴いていた頃には、サンスイ α607 と JBL 4312A を使っていました。その後、オーディオから映画やドラマの方に関心が移って、ソニーの AV アンプに BOSE の 101MM 4台の組み合わせでサラウンドにして使っていました。

2019年に KEF LSX を入手したのがきっかけでまた良い音が聴きたいと思うようになり、5.1システムは SONOS Arc サウンドバーを中心にした構成とし、オーディオは DENON PMA-1700NEB&W 705S が中心になっています。

この音には満足しているのですけれど、JBLのサウンドも聴きたいと思うようになりました。705S を使うようになる前に JBL 4312M II を店頭で聴いたことがあるのですけれど、その時には採用にはなりませんでした。

しかし、Tune Flex の音がすごく良かったので、あの音が出せるなら JBL のスピーカーもいいかもしれないと思うようなりました。

最初は、スピーカーの JBL 4309 が目についたのですけれど、横幅が26cm、高さが42cm とブックシェルフとしてはやや大きめです。705S と比べてもちょっと大きいので今のテレビ周りの配置だと置くところがありません。

それで、JBL 4305P に興味を持つようになりました。4309 と似たデザインで写真だと同じ製品なのか間違えるくらいですけれど、横幅 21cm、高さ 33cm と 705S と同じくらいのサイズ感です。アンプを内蔵したパワードスピーカーなので、電源をつなげば音が出そうです。

入力には AirPlay と Chromecast を使うことになりそうです。Spotify はロスレス・ハイレゾではないので契約していませんし、この手の製品でセールスポイントとなる ROON は、日本では Tidal が使えないので絵に描いた餅のような。

おそらく AirPlay はハイレゾ・ロスレスには対応していなくてロッシーな AAC だと思うのですけれど、Chromecast の対応はどうなのでしょうね。Wi-Fi 通信なので規格上はハイレゾ配信にも対応しているようですけれど、4305P がハイレゾ対応かどうかは検索してみてもよくわかりませんでした。

DLNA には対応していないようですけれど、4305P は USB-B 入力があるので、前に Raspberry Pi 4 で作った Volumio が使えそうです。ハイレゾを聴く時にはこれで良さそうかな。光入力もあるので、Bluetooth も 4305P は SBC のみのようなのでロッシーですけれど、光入力を経由して Bluetooth レシーバーを使えば LDAC で聴けそうです。

一番肝心なところは、4305P が以前の JBL サウンドを取り戻していて、Tune Flex のような良い音で鳴るかどうかですよね。AV Watch の記事を読むと良さげではありますけれど、どこかで試聴できないかな。その点がクリアできていそうなら、LSX と入れ替えを考えてみようと思います。

JBL Tune Flex 届きました

ワイヤレスイヤホンの JBL Tune Flex 発売日に届きました。

JBL TUNE FLEX GHOST

10日くらい使っていますけれど、JBLらしい良い音です。いわゆる Hi-Fi 的な音ではなくレンジは少し狭めな気もするのですけれど、弾力のある低音、そして特徴的な中高音域の押し出しが印象的。ギターの歪みやシンバルの輝きが好きな音です。

最初はオープン型も試してみたのですけれど、結局イヤーチップを M タイプに変えてカナル型で使っています。ノイズキャンセリングや外音取り込みはオフにしています。

AAC なのでコーデックの幅広さはあまり生きないのですけれど、Pixel 7 に接続して使っています。AirPods Pro 以外のワイヤレスイヤホンを Pixel 7 で使っていることもあり、JBL もこちらに揃えています。主に Apple Music を使って聴いているのですが、特に途切れたりすることもなく安定して使えています。

JBL Tune Flex Jazz

ちょっと驚いたのが、デフォルトのイコライザー設定はこんな感じになっています。プロファイル名も Jazz になっていますけれど、ロックやジャズに向いたチューニングって感じです。JBLらしい音のチューニングでしょうか。

JBLTuneFlexClub

ちょっと低音が出過ぎと感じる時もあるので、そんな時は Club にして聴いています。最初の設定だと Flat は用意されていないです。

そんなに価格も高くないイヤホンですけれど、やっぱり JBL の音は好きです。アナログレコードや CD を聴いていた頃に JBL 4312 A とサンスイの α607 の組み合わせを使っていたことがあるのですけれど、また JBL のスピーカーで聴きたくなります。