JBL 4305P もいろいろ試しているうちにエージングが進んだようです。量感がありつつも躍動感を持った低音域に、シャープな高音域が乗った良い音になってきました。最初はレンジが狭く、特に高音域はあまりシャープではなかったのですけれど、B&W やソニーなど、高音域が硬めの音がするスピーカーやイヤホンは、それなりにエージングが必要な気がします。
良い音がするようになってみると、AirPlay 経由で聴く音はかなりぼんやりしていることもわかりました。やはり、AirPlay はロッシーな AAC を使っているようで、音のクオリティとしてはかなり落ちます。せっかくの Wi-Fi スピーカーなのに、Bluetooth と同じ音質に落としてしまうのは残念な感じ。そして、Google Chromecast が 24bit/96KHz でそれなりのハイレゾが聞けると思って期待して 4305P を買ったのですけれど、この点では完全に裏切られました。Chromecast は 16bit/44KHz の CD クオリティでしかありません。ロスレスである分はまだましですけれど、ハイレゾではないです。
Amazon Music や Apple Music のロスレス・ハイレゾ配信ですけれど、Wi-Fi スピーカーを使っても無線では良い音が聴けないことがわかりました。DAC を使って有線で接続するしかありません。
4305P の AirPlay や Chromecast は安定して動作はしないので、この点にも大きく失望しています。有線 LAN の接続も試してみたのですけれど、接続が安定しないのは Wi-Fi の時と同じでした。接続の不安定さはメーカー側である JBL の対応待ちなのですけれど、対応されてもやはりロッシーな AAC や 16bit/44KHz どまりなのは変わりません。
Apple Music を無線で聴くのは諦めました。ロスレスハイレゾ配信が無線で聴けるのは Amazon Music にストリーマーを組み合わせた場合だけです。ということで、4305P に Bluesound Node を組み合わせて使うことにしました。
Node と 4305P を光ケーブルで接続して 4305P の DAC を使って鳴らしていたのですが、この組み合わせだと 4305P のスリープ解除が手動になります。そこで、アナログケーブルを買ってみました。
4305P のアナログ入力には RCA がなく、3.5mm ジャックとバランス接続 XLR の2種類があります。XLR をライン入力に使うのはかなりの高級モデルですよね。Node のアナログ出力は RCA なので XLR 接続する意義はそんなにないのですけれど、ケーブル自体の価格は 3.5mm も XLR もそんなに違わないのと、4305P の入力周りの回路が XLR の方がチカラが入っているのではないかと考えて、XLR を選んでみました。XLR コネクタはオスメスの2種類があるので、注意して選ぶ必要があります。
XLRコネクタ自体はしっかりした感じで、差し込むとロックもかかるので安定感はあります。
アナログ接続にしたので Node 側の DAC を使うことになります。これまで Node はデジタル出力ばかり使ってきたので、Node の DAC を聴くのは初めてです。
アナログケーブルで聴くと、線が太めのしっかりしたサウンドになった気がします。あと、Node から音声信号が来ると 4305P がスリープから目覚めて電源が自動で入るので、いちいち電源スイッチを操作する必要もありません。光デジタル入力だと、この自動起動ができないのですが、アナログ入力にしたことで便利になりました。
Node の機能で、Amazon Music の音源もロスレス・ハイレゾで聴けますし、Soundgenic の音源にもアクセスして聴けます。あと、Node にも AirPlay レシーバー機能があるので、ロッシーな音とはいえ再生は安定してできます。
配信サービスが Amazon Music 限定となり Apple Music が使えないのがちょっと残念ですけれど、4305P と Node を組み合わせてやりたかったことが一応できるようになりました。
ただ、Amazon Music のストリーマー向けインターフェースはあまり便利ではないので、Amazon に改善を望みたいところではあります。来年こそ、日本に Qobuz や Tidal が参入して使えるようになれば、また状況は変わるのかもしれません。
あと、JBL のサウンドに満足はしているのですけれど、これならば最初から LSX II や LS50 Wireless II にしてもよかったのかも…w