District 97 / Live in Europe 9​-​9​-​2023

シカゴのプログレメタルバンドである District 97 の2023年9月のライブ『District 97 / Live in Europe 9​-​9​-​2023』です。

District 97 / Live in Europe 9​-​9​-​2023 (HI​-​RES 24​/​48)

District 97 は昨年の10月にアルバム「Stay for the Ending」をリリースしましたが、そのお披露目ライブの音源のようです。

Bandcamp で聴けますけれど、オフィシャルブートっぽい感じの録音です。

ライブ音源を購入すると12ドルですが、2月12日午前4時(日本時間)から48時間限定でライブ映像の配信もあり、こちらは上の音源ダウンロードも含めて15ドルです。なかなか日本でライブが見られないバンドですし、ライブ映像配信を見てみようと思います。

Steve Hackett / Genisis Revisited と Genisis Revisited II の Hybrid SACD

スティーブ・ハケットの 1996 年のアルバム『Steve Hackett / Genisis Revisited』と 2012 年の『Steve Hackett / Genisis Revisited II』が 11 月 2 日に Hybrid SACD でリリースされます。

Genesisi Revisited

Genesis Revisited II

「Genisis Revisited」の方は、その後のライブと「Tokyo Tapes」につながるアルバムです。こちらのアルバムは、ジェネシスの曲を再現演奏するのに気合が入ったのか、かなり独特のアレンジが加えられています。また、ボーカルはジョン・ウェットンやポール・キャラックをはじめ、さまざまな人が参加しています。

それに比べると、「Genisis Revisited II」の方は、吹っ切れてジェネシスの音楽も自分の音楽ルーツのひとつだと思うようになったのか、オリジナルのジェネシスの演奏に近い感じのアレンジになっています。ボーカルはジョン・ウェットンやフランシス・ダナリーに加えて、ナッド・シルヴァンも参加しています。今に続くジェネシスカバーのライブ活動のきっかけになったアルバムだと思います。

プログレのアルバムが高音質の SACD でリリースされるのは嬉しいです。またちょうど Tower レコードでポイント15%セールをやっているので、2枚で1万円と高価ですが予約しておこうと思います。Amazonは乗り遅れたのか、まだサイトには載っていないようです。

Steven Wilson / The Harmony Codex

スティーブン・ウィルソンの新作『Steven Wilson / The Harmony Codex』、9月29日発売です。

Steven Wilson / The Harmony Codex

先行配信されている「Economies of Scale」を聴いてみると、前作の「The Future Bytes」よりもエレクトリックに寄った感じです。アルバム全体もこのトーンだと嬉しいな。

メディア版については Super Deluxe Edition の記事が詳しいですけれど、2CD+Blu-ray の入ったハードカバー本がリリースされます。いつもの形式です。BDには24bit/96KHzのハイレゾステレオ、ATMOSサラウンド、インストミックスなどが収録されます。他には、2LP や 2CD、そして Blu-ray の単体販売もあります。

3ディスクのハードカバーにするか BD 単体にするか迷いますね。まだ日本の通販サイトには値段が出ていないようですが、Diskunion の値段を見て決めますか。

Mike Oldfield / Tubular Bells の Blu-ray が届きました

Mike Oldfield の1973年のデビューアルバム『Tubular Bells』の50周年記念版、SuperDeluxeEdition からリリースされた Blu-ray が届きました。

Tubular Bells 50th BD

SDEの限定リリースということで、他のお店で販売されることもなくすぐに売り切れになってしまったようです。再発があるといいのですけれど。

Blu-ray ということで、サラウンドは 2023 David Kosten ATMOS、2009 Mike Oldfield 5.1 Mix、1973 Quad Mix の3種類が入っています。それから、Intro Edit が収録されています。

ステレオの方は、2023 David Kosten Mix が 24bit/48KHz のロスレス、1973 Original Mix が 24bit/96KHz で収録されています。ライナーノーツにはそれ以上詳しい記載がなく、1973 Original Mix のハイレゾ版の出所については触れられていませんでした。これまで、2011 Mix の SACD はあったと思うのですけれど、1973 Mix のハイレゾ版がリリースされるのは初めてではないかと思います。ライナーでも特別視されていないところを見ると、海外では入手できたのでしょうか。

実際に聴いてみると、オリジナルミックスは特に派手さはなく昔から馴染んだミックスではありますけれど、ハイレゾの分だけやや楽器の音の粒だちが良いように感じます。周波数成分が高くまで入っているほど、再生音が元の波形に近くなるのはフーリエ変換の原理どおりです。Audirvana の Sound Scan で分析しても周波数成分は理屈どおり 48KHz まで入っている、真っ当なハイレゾ音源です。アナログレコード時代のミックスだからなのか平均レベルはちょっと低めのようなので、音量を上げて聴いた方がいいのかもしれません。

2023ミックスの方は、48KHz でハイレゾでないとはいえ、現代的なサウンドで音がくっきりしています。オリジナルミックスのサウンドが地味なのに比べると、こちらの方は鮮明な感じです。

Apple Music で配信されている 24bit/44KHz との差はあまりないのでしょうね。再生した時の音の差は、音源の差というよりも Apple Music アプリか Audirvana アプリかの再生環境の違いによるようにも思います。これなら、Apple Music で聴けば十分だったかな。

サラウンドの方は、AVアンプの SONY STR-AN1000 が届いてシステムを構成してから、また聴き比べてみようと思います。

モルゴーア・クァルテット / トリビュートロジー のハイレゾ版

弦楽四重奏団であるモルゴーア・クァルテットによるELPのカバーアルバム『モルゴーア・クァルテット / トリビュートロジー』、ハイレゾ版が e-onkyo で2月6日まで価格引き下げセールになっています。

モルゴーア・クァルテット / トリビュートロジー

e-onkyo の「小原由夫 SOUNDS GOOD〜良質名盤〜「ショスタコーヴィチとプログレッシブロックの邂逅」」という記事で紹介されています。紹介されているのはクラシックのアルバムばかりなのですけれど、冒頭でELP曲のカバーを集めたこのアルバムが紹介されています。ELPは現代音楽のエッセンスをうまくロックサウンドに取り込んでいましたから、クラッシックの演奏者がカバーしたこのアルバムを紹介するのは相応しそうです。

2017年のリリースでCDも入手でき配信もあります。配信はCDクオリティの 16bit/44KHz なので、24bit/96KHz はかなり価値がありそう。ハイレゾ版はまだ持っていませんし、価格も2000円ちょっととだいぶ割引されているので、入手しても良いかな。

2022年のオーディオ

あっという間に 2022 年最後の記事となりました。昨年まで、年末の記事は「xx年のアマゾン・ビンボー」にしていたのですけれど、最近はCDを買わなくなってAmazonの利用も減ったので、タイトルを「2022年のオーディオ」にしてみました。

今年は、Apple Music や Amazon Music で配信されているロスレス・ハイレゾ音源を、オーディオシステムを使ってスピーカーで聴こうと色々試してみました。

結局 M1 Mac mini の USB から FiiO K3 を経由して光ケーブルでオーディオアンプの DENON PMA-1700NE の DAC に接続する、いわゆる PC オーディオが最も安定して配信のハイレゾ音源を鳴らせています。

2020 Apple Mac mini Apple M1 Chip (8GB RAM, 256GB SSD)

USBケーブルで直結しても良いのですけれど、これだと PMA-1700NE の電源を切ると Mac から DAC が見えなくなるので、Mac の音声出力が内蔵スピーカーなどの他のデバイスに切り替わってしまいます。K3 は Mac の USB から電源供給されていて電源が切れることがないので、アンプの電源を入れればすぐ音が出て便利なのに気がつきました。

あと、スピーカーの B&W 705S2 は 4K テレビの両側においてあり、M1 Mac mini のモニターとして使っているのですけれど、これで配信で音楽を聴くだけでなく、YouTube や Netflix などでビデオを観る時もいい音で聴けますので、音楽番組を見るときに効果的です。また画面が大きいので、コミックなども見やすいです。

ワイヤレスでスマホや iPad からコントロールできないかと色々試してみたのですけれど、結局 Apple の AirPlay は便利ではありますけれどロッシーな AAC なので音質はイマひとつです。あと、Chromecast は 24bit/96KHz のハイレゾ転送との話だったので、Chromecast 対応の JBL 4305P を買ってみたのですけれど、実際は Chromecast audio は 16bit/44KHz の CD クオリティでしかなかったのにはがっかりさせられました。

JBL 4305P

JBL 4305P のネットワーク接続はいまいち安定しないこともあり、結局はオーディオストリーマーの Bluesound Node をアナログ接続して使っています。JBL 4305P もアナログ入力で使う方が性能が発揮できそうな気がしています。

JBL 4305P は迫力がありつつも躍動感を失わない低音域に、シャープで華やかな高音域がのっているサウンドです。どちらかというとジャズや70年代のロック向きのサウンドでしょうか。最近の音楽を聴くには、やや音の粒立ちが足りない印象を持ったりもしていますが、これはこれで楽しめる音です。

結局、日本でストリーマーに対応しているロスレス・ハイレゾ配信は Amazon Music しかありません。Amazon Music のストリーマー向けの API はかなり貧弱なようです。HEOS や KEF のアプリを見ても Amazon Music の操作 UI はどれも同じで、しかもかなり使いにくいです。でも、Tidal や Qobuz が日本に参入していない現状では、正規に使えるのは Amazon Music しかありません。

その目で見ると、Amazon Music に対応していない JBL 4305P はあまり良い選択ではなかったです。Marantz と DENON の HEOS か、KEF のシステムを選んだ方が良かったようです。KEF LSX II もまた考えてみますかね。

毎年言われているので「狼が来た」レベルの話の気もしますけれど、来年こそ Tidal や Qobuz が日本で正式に使えるようになってほしいものです。そうすれば、高級なオーディオストリーマーにも存在意義が出てくると思います。

King Crimson / In The Court Of The Crimson King - King Crimson At 50

2021年のキング・クリムゾンの解散に続き、今年はドキュメンタリー映画「King Crimson at 50」がリリースされました。ライブ音源や映像を早く聴きたかったので輸入盤の方を買いました。

輸入盤なのでドキュメンタリーには字幕はありませんが、英語はそれなりに聞き取れるので内容はわかりました。ドキュメンタリーは撮っている監督の視点で作られるものだと思います。このドキュメンタリーの感想としては、撮った監督はあまり音楽に興味がなさそうと思いました。メンバー変遷も多々あったバンドなのですけれど、人間関係に主に焦点があてられていて、そこから生み出される音楽についてはあまり語られていなかった印象です。これなら、字幕を目当てに日本盤は買わなくてもいいかなと思っています。

来年こそは、Apple Music のハイレゾを AirPlay を使ってオーディオで聴ける環境が整うように望みたいところですけれど、望み薄でしょうか。実現の可能性がありそうなものとして Tidal や Qobuz がくることを願います。あと、キング・クリムゾンの最終公演となった2021年12月8日東京のライブが出るそうなので、それが来年に実現することを期待しています。

あ、あともうひとつ、PS5 で熱中したのは、中国のゲームである原神でした。来年も、平和に原神で遊べることを願っています。

Takgenshin2022

Pink Floyd の 1972 年のライブ

ピンク・フロイドの 1972 年の米国、英国、日本などにおけるライブが多数、Amazon Music や Apple Music にアップロードされました。

amassの記事「ピンク・フロイド 日本公演も含む72年録音の未発表ライヴアルバム19作+アウトテイク集をストリーミングで限定リリース」で紹介されているように、著作権対策で期間限定のリリースっぽいです。

聴いてみたところ、サウンドボードではなくて会場録音が音源のような?これまでブートレッグで聴いてきたような音源が並んでいます。

しかし、1972年のこの時期は「狂気」の曲をアルバムリリース前に演奏していて、「On The Run」がシンセサイザーではなくてデヴィッド・ギルモアのギターで演奏されていたり、「Great Gig In The Sky」が「Motarity Sequence」と別曲になっていたりと、音質はブートレベルであんまり良くありませんけれど、興味深い演奏ではあります。

上の記事では「ストリーミングで限定」とありますが、e-onkyo でダウンロード販売もされています。

期間限定で消えてしまうかもしれないので、一つくらいはダウンロードで入手しようと思って眺めてみました。ブートでお馴染みのウェンブリーやレインボー・シアターもありますけれど、音質は今ひとつのような。

その中でも比較的音質も良さそうで、またアンコールに「Echoes」が入っている東京公演をダウンロードしようかと思います。

Pink Floyd / Live at the Taiikukan, Tokyo, Japan, 3 Mar 1972

一応 24bit/44KHz とありますけれど、まあクオリティを言うほどの音質でもないように思います。でも、消えるとしたらその前に入手しておいた方が良いかな。

Glass Hammer / At The Gate が bandcamp に

米国のプログレバンドであるグラス・ハマーの新作アルバム『Glass Hammer / At The Gate』が bandcamp に載りました。

Glass Hammer / At The Gate

これまでは公式サイトの Glass Hammer Store でCDやLP、音源ファイルを販売してきましたが、bandcamp でも音源ファイルの販売を始めたようです。

ダウンロード代金は18ドルで、24bit/44KHz のロスレス音源です。サイトにはハイレゾって記述がありますけれどね。料金は同じですし、bandcamp の方が、公式サイトよりも買う時の抵抗が少ない気がします。

不思議音楽館 Vol.6

Twitter で良く見かける『不思議音楽館 Vol.6』を注文してみました。10月7日発売です。

不思議音楽館 Vol.6

Vol.5 まではなんのかんので買い逃していたのですが、今回はワールドディスクで予約できました。東京に住んでいればディスクユニオンで購入するのが便利なのでしょうね。マイナー志向だと地方はつらいです。

メジャーでないバンドやアルバムが色々紹介されているそうなので、聴く音楽の幅が広がるのが楽しみです。

ただ、字の細かい紙の本は老眼鏡を使っていると読むのがしんどいですよね。電子書籍で出版してくれると良いのですけれど。なかなかCDは買わなくて、音源は Apple Music や YouTube で探すことになると思うので、リンクがある電子書籍の方が便利だと思うのですけれど。

紙のままだと読まないかもしれないので、裁断スキャンしますかね。CD-Rもおまけでつくらしいので、そちらはリッピングして聴いてみようと思います。

那由他計画 / さざきおりてひかりあふれ

日本のプログレバンドである那由多計画のセカンドアルバム『那由多計画 / さざきおりてひかりあふれ』です。

那由多計画 / さざきおりてひかりあふれ

TwitterでEvraak曇ヶ原とともに話題になっているバンドなのですけれど、検索の時に失敗したのか Apple Music には載っていないものと思い込んで聴いていませんんでした。ちゃんと検索したらファーストアルバムと共に普通に載っています。

まずセカンドアルバムのこのアルバムから聴いてみたのですけれど、ツインの女声ボーカルが特徴的な前半、インストゥルメンタルの後半もプログレっぽくて素晴らしい。キーボードが目立つアレンジが好みのサウンドです。ELPっぽい音もちょっと聴こえたりして。

プログレど直球の日本のバンドの最近作アルバムが3枚もあって楽しい2022年のスタートです。