映画「地球が静止する日」を観てきたので感想を。1951年の映画「地球の静止する日」のリメイクとされていますが、設定を借りてはいても、ストーリーはずいぶん異なります。これは元の小説「地球の静止する日」とも内容が異なるのと似ています。しかし、部分的には前作の映画よりも小説の設定に近いところもある気がしました。
以下ネタバレ。
で、観てきた感想なんです。非常に強力な力を持つ宇宙人が、他の宇宙文明の意志を代表するものとして表れ、人類の行いに審判を下すという話なのですが、これはアメリカ人の好きなストーリーですね。
スタートレック(宇宙大作戦)も、1966年のオリジナルシリーズのあと、20年くらいしてから1987年から1994年に渡って作られた新スタートレック(Star Trek: The Next Generation、TNG) の第1話で、Q 連続体という強力な能力を持つ宇宙人が裁判で人類に断を下そうとしますが、それとスゴくよく似たストーリです。この裁判の話は、TNG の最終話でもまた出てきていました。
一度はダメという判断をくだされた人類が、そのいい面を認められて執行猶予をもらうところも同じです。Q やクラトゥも、個人の意志じゃなくて、その後ろにある強大な力=神を暗示しているところもよく似ていると思います。映画では、ちゃんと球体は箱船だという話も出てきていました。人間は乗せてくれないわけですけれども。
映画じゃないですけれど、ディープ・パープルの「Child in Time」も、〜頭をたれて鉛の銃弾(=神の審判)を待て〜という歌詞ですし、彼らは神に審判されるというストーリーが好きなようですね。
しかし、映画のストーリとはいえ、米軍の国防に対する展開は組織立っていて素早いですね。本物もあんな風に機能してくれれば言うこと無いんでしょうけれどw
その米軍の軍事力の描写や、クラトゥが示す圧倒的な力をCGで描くところはスゴく良くできていて面白かったです。キアヌ・リーブスのファンだから、点が甘いかもw
あと、映画の話じゃないですけれど、上のオフィシャルサイトで、Adobe Air のウィジェットを使った映画のプロモーションをしているのが面白い。こんなやり方もあるんですね。
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こんにちは。
私も観てきました。
何の下調べもなく、何の前評判もチェックせず、思いつきでみてきましたが、そうでしたか、そんな経緯のある作品だったんですねぇ。
こちらもネタばれになりますが、感想です。
確かに、CGは迫力がありましたね。それだけでも見ごたえはありましたし、キアヌは良かったですねぇ。
ただ、私はストーリになんとなく納得がいきませんでした。特にラスト「そこで終わりかよ!」とw「これで丸く治めたつもりか」そんな風に感じました。
ジェイコブのセリフにも逆に萎えてしまい「なんでも子どもに言わせればいいってもんじゃないだろう」そんな風に思いました。きっと「後は観る人たちに感じて欲しい」そんな投げかけだったのだろうとは思いますが、中盤までのやり取りと、全体を通したCGなどの見せ方が非常に良いと感じたせいもあり、余計にラストの陳腐さが鼻についてしまった。そんな感じですかね。
ちょっと辛口ですね^^;
失礼しました。
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miti さん、いらっしゃい。
キアヌの雰囲気は良かったですよね〜 CGも迫力ありましたし。
ストーリーは、まあ、だいたい予想していた通りだったかなw
クラトゥの台詞を聴いていると、ずっと人類に対して「君たちは」「君たちは」と言い続けていたのに、最後だけ「We can change.」と言っていましたよね。つまり、途中に出てきた観察者の宇宙人と同じく、最後に人類に対して共感できたから、執行猶予と更生のチャンスを与えてくれたということなんでしょう。そのきっかけが、血のつながっていない母子の愛というところが陳腐と言えばそうかもしれませんけれどw
そういえば最後のあの橋、クローバーフィールドで主人公たちが無くなったのと同じ場所でしたねw
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お返事ありがとうございました。
taknomさんのお返事を読んでいて、私は単純に「ラストが見えてしまい、途中で飽きてしまった」のだな。ということに気がつきましたw
そして、私が陳腐に感じたのは、血の繋がっていない母子の愛ではなく「人類、そんなに甘やかしちゃいかん」そんなツッコミを入れたくなるようなラストだったからです。
「じゃあ、何なら納得したんだ」と言われれば、それもまた微妙ではありますがw そういう意味では、この先が観たいんじゃないか!ラストの、あの「ある意味の静止」のシーンをあんなに大々的に表現するくらいなら、この先を見せてくれ。そう思ったからなんです。
クローバーフィールド ですね?すいません、観てません。また課題が増えましたw
どうもありがとうございました。
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なるほど。1951年の「地球の静止する日」の方では、人類に対する警告であると宣言してから電力を止めましたけれど、今回のやり方では人間からは単なる災害としてしか見なされず、人類の反省が出てこないかもしれませんね。そういう意味では甘いストーリーかもしれませんw
クローバーフィールド、画面揺れが多くて酔う映画なので、見なくてもいいかもですけれど、徹底して怪獣騒動に巻き込まれる1市民の視点で描いているところはちょっと新鮮かも。
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そうでしたか「人類に対する警告であると宣言」それならば、分かりますw
クローバーフィールドはDVDをレンタルしてみました。これから鑑賞してみますね。
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この映画だと「人類に対する警告」というところが説明不足ですよね。前の映画を見ていればまあまあかとおもいますけれど。
「クローバーフィールド」見られたら感想を聞かせてください〜
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読書は大好きなのですが、完読まで時間がかかる為、手っ取り早い映画で済ませがちです。ですからハリイ・ベイツ「主人への告別」は未読ですが、短編集だったら合間々々に読めるので上記の“創元SF文庫”は良さそうですね。
宇宙人が地球の事に口を出してくるなんて…と考えてましたが、「神の審判」と考えると何となく納得です。
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hello nico さん、
短編集ですから、この作品だけならすぐ読めそうですね。私は読むの早いので、小説もどんどん読んじゃいますけれどw むしろ、2時間まとまった時間がないと見られないので、映画のDVDはたまる一方です><
キアヌは、一風変わった雰囲気を醸し出す映画にはぴったりですよね。人間っぽい映画もあるのかな。こちらの映画も調べてみますね〜
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